二日間のご無沙汰でした。相変わらず、元気にやってます。これまで毎日欠かさず更新してたので、突然、二日間もサボったら、「ヤツの身に何かが起こったのでは!!?」と心配された方もいらっしゃったのではないでしょうか…、
え?そんな人はいない??
あ、なるほど。そういうことですか。これは失礼いたしました。。
とまぁ、しょうもない一人ボケ突っ込みはどうでもいいんですが、なんでこの2日間、更新をサボってたかというと、ワシントンD.C.に旅行に行ってたから。金曜日(14日)の朝にSyracuseを経ち、D.C.の先輩宅に金、土と二晩滞在。今朝、D.C.の空港を出て、夕方、Syracuseに戻ってきました。
行きしは、実にいろんなことがありました…。予約していた便には乗り遅れ、リスケした便(13:30 D.C.着予定)は天候不順で一向に飛ばず、結局着いたのはほぼ5時間遅れの18:20。その間、空港のターミナルに○○を××して係員さんにこっぴどくしかられ――と、とことん落ちるところまで落ちた一日でした。はぁ。。。
でも、この旅行全体を通して見ると、初日一日分の落ち込み(←それもそもそも
自業自得なんですが)を補って余りあるものを得て帰ってこれました。今回の旅は、D.C.市内の観光もさることながら、どっちかいうと人に会うことがメイン。泊めていただいた先輩(昔、同じラインで大変お世話になった上司にして、Maxwellの大先輩)宅に、現在アメリカ留学中の同僚たち5人が集合。家主さん(=その先輩)にも交じっていただきながら、二晩とも、極限まで睡眠時間を削って、
G20以降の国際社会のあり方について、丁々発止の激論を交わしてきました。
・・・・んなわけはなく、二晩とも、夜遅くまで全力で話していたのは、取るに足りない与太話(笑)。「誰が一番肥った?」とか、「いつまでたっても英語がしゃべれん」とか、「いやいや、こいつはむしろ日本語がしゃべれとらんぞ」とか。あ、もちろん、アホな話だけじゃなくて真面目な話もしましたよ。まぁ、時間的には アホな話:真面目な話=9:1 くらいでしたけど。時間的には短いながらも極めてinntensiveに!!(ほんまか?) というわけで、完全に
修学旅行なノリの二夜を過ごしてまいりました。
それはそれで、本当にunforgettableな時間だったんですが、日中はというと、3人の日本人のスペシャルゲストな方々とのお食事会を梯子していました(その合間にD.C.観光♪)。
お会いしたのは、某日系メーカー北米支社、某国際機関、某僕の所属組織、でそれぞれで働いておられる日本人の方々。3人目の人(つまり、うちの組織の先輩)だけが東京からの出張組、あとのお二方はD.C.で働いていらっしゃいます。
お三方とも、考え方の筋がビシーっと通った方々で、東京を離れて以来、しばらく遠ざかっていたビンビン来る感じの刺激を、頭の上からバサ~っとかけていただきました。 擬態語の連発だけでは、伝わりそうで伝わらないと思うので(ていうか、伝わりそうでさえない)、感じたポイントを簡単にメモしておきます。
1.仕事の”Value”
メーカーの方、国際機関の方とも、仕事をする上での
"value"という点をすごく強調されていました。「自分の組織はどういうvalueを生み出すべき組織なのか」「(その中で)自分はどういうvalueを生み出していくべきなのか」――そんなお話を聞いていると、留学前の自分は、"value"に対する執着が足りなかったなぁと反省します…。
ただ、同時に浮かんでくるのは、value意識の薄い(→ゆえに、明確なプライオリティがない)組織の中で、valueを追求するにはどうすればいいのか、という疑問。これはなかなか、悩ましい。。 でも逆に言うと、自分の部下たちには少なくとも、仕事をする上での明確な価値基準、プライオリティを示せるようになりたいなぁ、とも。
2.Managerのスキル
メーカーの方は、その方の会社の超「できる」managerさんが駆使されているというmanagemant術(?)についてもお話ししてくださいました。以下、箇条書きにて。
- 部下には、ひとつの仕事を始める前に必ず「いついつまでにこれだけ達成します」という「コミットメント」をさせる→コミットメントを達成することは当たり前。それだけでは褒めない。部下は常に「プラスα」を期待されている。
- プライオリティづけ(課題Aの解決と課題Bの解決のどちらを優先するか)を常に明確に、責任を持ってマネジャー自らが示す。
- 部下からの報告は"fact base"が必須。決めゼリフは
「君の希望、感想は聞いてない」- 部下が「ここを突かれると嫌だな」と思うポイントに限って逃さず指摘してくる。その洞察力は異様に鋭く、その指摘にはほとんど反論の余地がない(=筋が通っている)。
- コミットメントを達成するために必要だと認めれば、部下への権限委譲は惜しまない。
3.ひとつひとつの局面を勝負ととらえるこれは、どなたかが具体的におっしゃっていた話ではないんですが、でも三人ともから感じとったポイント。それは、人生をただ漫然と受け身で過ごすのではなく、自分なりのビジョンを持って、
能動的にデザインしようとされているな、ということ。
もちろん、人間の人生は思い通りになることばかりではないですし、もし仮に、中短期的には思い通りになったとしても、それが、各人にとっての最終的なターゲット(たとえば僕にとっての「温暖化問題」、ある人にとっての「貧困問題」etc.)の、根本的な解決に資するのかどうかは、なかなかわかりません。ターゲットである社会問題の大きさ・深さ・広さ・複雑さ・たちの悪さに比べたら、一人一人の人間のできることなんてごくごくごくごくごくごく限られた小さなことに過ぎないですから。。
それでも投げ出してしまわず、自分にとっての最大限のパフォーマンスを発揮することを目指す。そのために中長期的な目標を設定し、その達成に向けてチャレンジすることを自分の中での
「勝負」と捉える。「勝負」に勝利するために、自分の周りのありとあらゆることを戦略的に利用し、デザインしていく。
そんな生き方は、短期的にみればすごくストイックに見えますが、長期的にみれば、とりもなおさず、人生を一番楽しめる生き方なんじゃないかと思います。結局それは誰のためでもなく、自分自身が人生を最大限に楽しむために、一番合理的な方法でもあるんだと―。
お三方が、そんな風に考えてらっしゃるのかどうかはわかりませんが、ともかく、お三方のお話を受けて、僕の中でボワっとinspiredされたのは、そんな感じのお話でした。それを踏まえて、いま具体的に思っているのは、来夏・来秋のインターンをひとつの勝負どころにしよう、ということ。どれだけ自分の人生にとって価値のある経験にできるか。これをひとつ、勝負ととらえて頑張ってみようと思っています。
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もうだいぶ長々と書いてしまったので、観光の部は、写真メインでお楽しみください。
写真の中にもG20っぽいのがいくつか出てきますが、まさに僕らの滞在中にG20が開催されてたわけで、市内を観光してても、ものものしい雰囲気がびんびん伝わってきました。特に土曜日は一日中、ひっきりなしにパトカーのサイレンが。
「国旗付きリムジン+数台の随行車+パトカー」という、国家元首御一行さまセットも何度か目撃。日本の旗建てたリムジンも見ましたよ~。中にいる(と思われる)麻生さんの姿までは見えなかったですけどね。あと、喫茶店でお茶してたら、チベット独立要求派 対 五星紅旗軍団の対峙場面にたまたま遭遇。小競り合いにまでは至りませんでしたが、両者、激しく旗を振りながらシュプレヒコールしまくってました。
それにしても、チベット独立派がデモする理由はわかりますが(①G20参加中の胡锦涛へのアピール、②外国メディアへのアピール)、五星紅旗軍団が何で現れたのかは謎。たぶん「お仕事」なんでしょうね。黄色軍団にやらせっぱなしではまずい、ということなんでしょうか…。
午後にホワイトハウスにも行ってみましたが、G20の関係なのか、普段は入れる北側の庭に入ろうとしたら、怖いお兄さんたちに追い出され、近くからは見れず。リスたちも、どこかから一か所に追いやられたのか、ひとつの芝生に気持悪いくらいいっぱい生息してました。リスを見て、気持悪いと思ったのは昨日が生まれて初めてです。
というわけで、実質1.5日くらいの短い旅行でしたが、Syracuseでは得難い刺激をもらって帰ってきました。
この4ヶ月間、「まずは英語。その先は、英語がある程度できるようになってから」という言い訳を自分にしつつ、ちょっとのんびり過ごしすぎてたなぁと反省。今回を機に、モード切り替えて、ガっついていかねばと思ってます。
最後に一言。途中でも書きましたが、今回の旅行中、夜中の修学旅行トークは、本当に楽しい、unforgettableな時間でした。素敵な仲間を持てたことに感謝。
p.s. 帰りの飛行機はダイアどおりに飛んでくれましたが、無事にSyracuseについたと思ったのもつかの間、人生初のLost Luggageをくらったことが発覚。明日、家に届けてくれるそうなんですが日中は授業出てるし…。今回、飛行機運だけは最後の最後までついてなかったなぁ…。というか、自業自得+その報いですね。。反省。
Maxwell School, Syracuse, Nov. 16, 22:36