Thursday, November 6, 2008

"President-elect" Obama

歴史的選挙から一夜明け、アメリカは「興奮冷めやらぬ」といった感じです。たぶん…(Syracuse自体はいつもとあんまり変わりないので、「たぶん」。) 僕はと言えば、新聞での表記が"Senotor Obama"とか"Presidential Candidate Obama"から、"President-elect Obama"に変わってるのを見て、ひとりでしみじみかみしめていました。(何を?)

Yahoo! Japanのnewsにも出てた話なので皆さんご存じかもしれませんが、今日は街売りの新聞(てか、アメリカは街売りだけですね。)が売切れ続出だそうですね。アメリカ人にとってはそれだけ「歴史的」な出来事だったということなんでしょう。

Monica先生の英語の授業は、当然ながら50分間まるまる選挙のお話。「興奮冷めやらぬ」どころか、今だ興奮の真っ只中にいますといった様子で、「わずか40年前まで、この国では、白人とそれ以外の人たちは同じバスに乗れなかったのよ。南部では同じ学校にも行けなかったの。それが、公民権運動からわずか40年でここまできたのよ。ついにこの国はアフリカン・アメリカンを大統領に選んだのよ!!」と語ってました。(ちなみに彼女自身は白人。)

昨日のObama候補(じゃなくて、"President-elect")の勝利演説中に、涙してた人がたくさんいたということも結局そうなんですが、アフリカン・アメリカンが大統領に選ばれたということへのこの国の人たちの感慨は、僕のようなよそ者には計り知れないものがあるみたいです。アフリカン・アメリカン自身にとってはもちろん、たぶん、白人の皆さんにとっても。もちろん、ネガティブに思ってる人も、もう片方には間違いなくいるんですけどね…。

今日のObama氏は、勝利に息つく間もなく、早速、次期政権の人選を始めたとのこと。プロ野球でも優勝を決めた次の日は宴会疲れでぐだぐだに負けるのがお約束なのに、やっぱ大統領になろうって人は違うなぁと感心してしまいましたが(一緒にすんなって??)、MPAクラスのアメリカ人の関心はすでにそっちに移っているご様子。国会議員の名前を挙げろと言われても、Obama、McCain、Biden、Hillaryと、あとStevensくらいしかわからないので(あ、この人は、もうすぐ議員じゃなくなるか。。)話にはあんましつけていけてないんですが、ぼちぼちフォローしていこうと思ってます。

最後に一つお知らせ。おとといの記事でPaul Robertsの"The End of Oil"を紹介した際、「日本語版は残念ながら出てないみたい」と書きましたが、その後、masatoさんから、「石油の終焉」というタイトルで日本語版が出ているとのこと情報をいただきました。失礼しました。masatoどの、thanks!!

my home, Syracuse, Nov 5, 25:30

Wednesday, November 5, 2008

Yes, We Can!!

圧勝と言っていいと思います。Barak Obamaがアメリカ合衆国第44代大統領に選ばれました。昨日のブログで、「勝利演説は何時頃だろう」なんて話をしてましたが、CNNで「当確」が出たのは、カリフォルニアの投票が締め切られた(東部時間)11時の直後。考えうる限りでは最速のタイミングでの「当確」だったと思います。その後、McCain候補の敗北宣言演説に続き、当確から一時間後の12時前からObama候補の勝利演説が。

サウスキャンパス内にある、元スキーレストハウス(ということは、サウスキャンパスは元スキー場ということ!?)"InnComplete"にMPA生30人ほどが集まって、決して大きくはないテレビと、申し訳程度の大統領選風飾付けの中、まったりとCNNの選挙速報を観戦。集まったのはほぼ全員アメリカ人でしたが、ガイジンは、僕含め日本人3人と韓国人1人、あと、例の天然ドイツ人Vちゃん。ちなみに彼女、自転車で来ようとしたものの、会場への道がわからずに夜のお墓に迷い込んでしまったらしく、Inn Completeには、必死の形相で汗だくになって現れました。あいかわらずぶっ飛んでます。(てか危ないし。。。)

今日来ていた学生は、僕が話した限り全員Obama支持派。Republicanも学内にはいるんでしょうが、さすがに今回は空気を読んで、お家でじっとしてるんでしょうね。といわけで、Inn Completeは民主党の完全どホーム状態。州毎の民主党勝利が伝えられるたび、歓声に包まれてました。そしてObamaの当確が出た瞬間は、一段と大きな歓声が…。

シカゴの勝利演説会場は、ものすごい人の数。Obamaの勝利演説中には、涙を流す人の姿もたくさん映ってましたね。その映像に見入る学生たちも、みんな心からうれしそうな表情。思いはいろいろながら、この国の人たちは、新しい大統領に、心から期待を寄せてるんだってことがしみじみ伝わってきました。"Yes, we can!!"

日本にとってどっちが選ばれるのが良かったのかを考えると、答えは単純でないかもしれませんが、彼の勝利演説を聞いていると、ただ単純に、彼の時代に期待してみたい気持ちが湧いてきます。彼には、人にpositiveな気持ちを抱かせる、強烈な何かが備わっているようです。そして、このタイミングに、この土地にいらせてもらえたことを、幸せに感じずにはいられませんでした。

帰り道(さすがに深夜で危ないので、VちゃんとVちゃんのチャリンコを積んで搬送)、Syracuseの街中は、シカゴやNYCのようなオオ盛り上がりにはなってなかったですが、すれ違ったいくつかの車では若者が箱ノリに。クラクション鳴らして盛り上がってるので、すれ違い際、僕もお返しにクラクションを「ぷっぷー」(笑) 難しい話はいったん脇に置いておいて、ささやかな(でもSyracuseらしい)お祭り騒ぎ(??)を楽しんでみた一日でした。

My home, Syracuse, Nov 5, 27:05
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Monday, November 3, 2008

Ellection Eve

ついに大統領選挙の前日になりました。といっても、このへんの雰囲気はいつもとそんなに変わりありませんが。さっき晩御飯を買いに行ったら、人がわらわら歩いてたので、「もしや選挙の前夜祭??」と思って一瞬ワクワクしてみましたが、なんてことはなく、単にバスケの試合を観終わって家路につく人たちでした。いくらなんでも前夜祭はないですよね。やっぱり。。

今朝の"Energy, Environment, and Resource Policy"の授業では、先生が「今回は何時くらいに当確スピーチを聞けるかね」との雑談を。クリントン(2期目)が圧勝した1996年の選挙のときは選挙当日の夜10時前、接戦だった前回の2004年選挙では、翌朝4時頃だったそうです。2000年については触れてませんでしたが、たぶん、当確スピーチ自体がなかったんでしょうね。明日は何時くらいになるのか知りませんが、たぶん明け方なんてことにはならないと思うので、せっかくですし、起きて待ってようと思ってます。

さて、その"Energy, Environment, and Resource Policy"ですが、今日から、Paul Robertsの"The End of Oil"という本に入りました。安全保障から温暖化に至るまで、石油をめぐるあれやこれやを一冊にまとめた本で、若干古くはあるものの(2005年発刊)、非常に面白い一冊です。前回の"Hot, Flat, and Crowded" by T. Friedman に比べると、はるかに論理的かつ客観的で、かつ、扱ってる内容が「かゆい所に手が届く」感じがあって素敵です。日本語版は残念ながら出てないみたいですが、ご興味のある方はぜひ原著でご一読を。(ご参考1:Googleでも読めます。ご参考2:「the End of Oil」のwebサイトもあります。著者のblog付き♪)

ただ、温暖化対策については、このRobertsさん、

The only practical solution, experts say, is to pace ourselves - time our strategy for emission reductions to mathc the natural "turnover" rate of the capital stock more closely.

(専門家によれば、唯一の現実的な方策は我々の歩調を遅らせること、つまり、我々の排出削減戦略(のペース)を、通常の資本の「更新」ペースにより近づけることだ。)


と言っています。この部分だけ読むと、良識ある(?)読者の皆さんは「あぁまたいつもの産業界の言い訳か」と思われると思うんですが、本全体を通して読むと(と言いながらまだ前半しか読んでませんが)、この著者は、決してただ安易に問題を先送りするような型の人間ではなく、むしろ、エネルギーと温暖化の問題を、realisticな視点から、とことん突き詰めて考えている人だということがよくわかります。それだけに、重いというか、なんというか…。

時間があればまたゆっくり書こうと思いますが、上の引用部分の後には、彼のalternative(代替案)が示されています。が、そのalternative自体は、僕にとって納得できるものではありませんでした。ただ、だからと言って、僕がこれまで「こうだ」と思ってきたビジョンが正しいと言い切れるわけでもない。上の引用に至る彼の論理には、それだけの説得力があります。

「そうは言っても、そんなこと言ってたら地球がダメになっちゃうじゃん

ごもっとも。でも、そう言ってみたところで、世の中簡単に変わらないということは、20年の温暖化対策の歴史が証明済み。もし、「地球がダメになっちゃうじゃん」という理屈だけで、ことを押し進めようとするならば、文字通りの革命「革命的な〇〇」ではない。)が必要でしょうね。少なくとも僕は、それに与することはできませんが。

となると、いくら問題が差し迫っていようとも(かなり差し迫っていると思いますが)、僕らは、10年後の地球のことだけでなく、明日の経済のことも考えながらやっていくしかない。両方が完全に満たされる解などあり得ないので、両方がなんとか妥協できる線を探っていくしかない。そんな風に思います。

その上で、僕らにできることと言えば、①パレート最適な解を見つけること、と②少しでも「温暖化対策」にとっての効用が大きくなるポイントでのパレート最適を実現すること。民主主義を前提とする以上、②は最終的には民意の問題、引いては倫理観の問題。そこへのアプローチもいまや必要だと思いますが、まずは①を実現するために何ができるかということを、この先しばらく勉強していきたいと思ってます。
Maxwell School, Syracuse, Nov 3, 22:48

Sunday, November 2, 2008

Struggle for Hegemony

秋分も過ぎ、雪も降ったっというのに、サマータイムはいつまで続くのかな~と思っていたら、今朝ようやく終わりました。AM1:59を刻んだ時計は、次の瞬間、もう一度AM1:00に。PCや携帯の時計は何もしなくても勝手に直ってくれました。(一瞬、何が起こったのかわからず、ひるみます。)

もちろん、アナログ時計は人力で直さないといけませんが、それ以外では、普通に暮らしてて困ることはありません。どっかで誰か(システム屋さんとか?)が頑張ってくれてるんおかげなんでしょうけど。日本もああだこうだ言ってる暇があったら、とりあえずやってみたらいいのになぁなんて思ってみたり。

ちなみにアメリカの「サマータイム(正しくはdaylight saving timeといいます。)」が、こんな秋深くまで続くなんて、僕はこっち来て初めて知ったんですが(というか最近まで、サマータイムが終わっていないことすら忘れてた)、次に夏時間が始まるのは3月の第2日曜。ということは、アメリカがほんとの標準時で生活してるのは、年間わずか4か月強だけということになります。こうなると、もはやどっちがほんとの標準時かわからないですよね。でもまぁ、よく考えてみれば、午前と午後の日照時間を同じにしておく必要もないわけで(東京に至っては午前の方が長い!!)、これはこれで合理的なんじゃないかなぁと思います。

さて、アメリカでは大統領選挙が2日後に迫り、報道もそれ一色ですが、世界に目を転じれば、実はもっと大きなニュースが、水面下で動いてるのでは?と思ってます。ほんとは、水面下でも何でもなくて、アメリカのマスコミが報じていないだけなんですけどね。たぶん。

それが、一昨日の記事で紹介したStiglitzの国連総会での発言。このニュースを僕が知ったのは、このブログでもときどき紹介している田中宇氏のメルマガ(だって、アメリカのメディアはやってくんないんすもん…)。というわけで、Stiglitzの話に入る前に、少し遠回りになりますが、田中氏の世界観を簡単に書いておこうと思います。

彼は、現代の世界情勢を、アメリカ内部における「単独覇権主義者」と「多極主義者」の暗闘を軸に捉えようとしています。前者はアメリカが唯一の覇権国として君臨し、「勧善懲悪」的な世界観の中で「世界の警察」役を演じ続けるべきと考える人たち、後者はsuper powerの地位を返上し、世界のいくつかの国・地域で覇権(hegemony)を分掌すべきと考える人たちです。前者の代表選手は現副大統領チェイニーや前の国防長官ラムズフェルドといった人たち。一方、後者の陣営には当然、オバマ候補がいて、また、共和党ながら最近Obama支持を表明したパウエルさんもこっちの陣営だろうと田中氏は見ています。

田中氏によれば、単独覇権主義者のバックにいるのは、いわゆる"軍産複合体"+イギリス・イスラエル。彼らは、アメリカが、今日の単独覇権状態が維持することで、自分たちの有利なポジションを保つことができると考えています。一方、多極主義者のバックにいるのはNYの資本家たち。資本は、先進国に投資するより途上国に投資したが効率よく膨らんでくれるので、世界が多極化していろんな地域がバンバン発展してくれる方が資本家にとってはうれしい、というわけ。また、BRICsやイギリス以外(←これがポイント)の欧州各国、また国連も、基本的にこちらの立場を支持しています。

現大統領ブッシュはどっからどう見ても、単独覇権主義の親玉みたいに見えます。が、田中氏に言わせると『ブッシュのやり方はあまりにもひどい。彼は、「単独覇権主義」的なやり方を「やりすぎる」ことによって、逆にアメリカの凋落を早めようとしている「隠れ多極主義派」だ』とのこと。浅田次郎の『蒼穹の昴』で描かれている西太后がまさにこんな感じでしたね。

このあたりになってるくと、ちょっと素直には信じられなくもなってくるんですが、その前までの部分、つまり今日の世界情勢を二つの陣営の暗闘でもって説明しようとする部分は、かなり説得力があると思います。あくまで僕の感覚では、ということですけどね。

さて、なんでこんな話を長々したかというと、今月15日に行われる金融サミットが、単独覇権主義者vs多極主義者の決戦の舞台になるかもしれないから。 決戦に向けた両陣営のつばぜり合いは既に始まっていて、一昨日紹介したStiglitzの発言もその流れの中でのモノ。彼はアメリカ人ですが、スタンスは完全に多極主義派。新しく国連に設置される国際金融システムに関するタスクフォースのヘッドに就任することが決まっています。

木曜日のAP通信の記事では、"We are now at another Bretton Woods moment(今こそブレトンウッズ体制を更新する時期が来ている)"、"only the U.N. now has the inclusiveness and legitimacy needed to draft new global financial rules(今や国連だけが、新たな国際金融制度を起草する包括性と正当性とを有している)"といった国連総会でのStiglitzの発言が紹介されています。また、国連総会議長のD'Escotoも、そのスタンスを全面的に支持する(というか、もっともっと過激な)発言をした、という情報が載ってました。

一方、単独覇権主義チームでも動きがあって、英ブラウン首相が「IMFの財源強化への協力をサウジに要請した」との記事が今朝の日経に出ていました。「覇権クラブ」の中にサウジを引きこむのはかなり思い切った選択ではありますが、とはいえ、それはあくまで(現行のブレトンウッズ体制の要である)IMFを強化するため。英国流の「肉を切らせて骨を断つ」戦略なんだろうと思います。

最初にも書いたとおり、アメリカでは、金融サミットの報道がほとんどされていません。大統領選が近いということももちろんありますが、それにしても少なすぎる…。現状の体制を維持したいアメリカ(現政権)としては、このサミット自体を「歴史的」なものにしたくない(=議論を金融市場の規制の話にとどめたい)と思っていることの表れなんじゃないかなぁと言う気がします。

日本については書きだすと長くなるし、書いたところでどうにもならないので(あ、それはアメリカについても同じか。)、長くは書きませんが、「消極的選択」であるにせよ、単独覇権主義陣営のメンバーであることは否定できないと思います。決戦の場面で伸るか反るか。けっこう大きな選択の局面が近づいてる気がします。
Maxwell School, Syracuse, Nov 2, 20:15

Saturday, November 1, 2008

Halloween & Football

えーっと、そのぉ、なんといいますか。まぁ、いわゆるひとつの、タイトルどおりでございまして、年甲斐もなく(?)アメリカのキャンパスライフを満喫させていただいております。

昨日は、MaxwellのHalloween Partyへ。アメリカ人の皆さんは、やっぱり気合いの入れようが違います。コスプレも、会場での騒ぎ方も。

もうちょっとはじけられたらもっと楽しいだろうなぁ…なんて思いつつ、イマイチ殻を破れずじまい。。。たぶん3分の2は英語が原因だと思うですが、残りの3分の1は、勇気というかなんというか、まぁ要するに、日本の飲み会ではじけられるかどうかと同じことですよね。アホになれるかどうか、ということだと思います。

なんてことをブログに書いてても仕方がないので、あとは、写真でお楽しみください。

と思ったんですが、スライドショーが、なぜかうまく載ってくれないので、一番インパクトのあった写真を。

相当オゾマシイことになってますが、この人、例の「トイレットペーパーで虫をしとめる」ドイツ人Vちゃんです。普段は、もっとかわいらしい顔をしてます(←当たり前)。この仮装で、今年の「一番怖かったで賞」を受賞しました。まったく異論ありません。
 
で、今日は、カレッジフットボールの試合を観戦しに、キャンパスのキャリアドームへ。ボストンで観たメジャーリーグサッカー(てか、ベッカム)、キャリアドームで観たNBA(オープン戦)に続く、スポーツ観戦シリーズ第3弾。今回は、いつもの留学生グループではなくて、アメリカ人のクラスメイトと一緒に行ってきました。(※ 基本的に、留学生は、アメフトがお嫌いみたいです。)
 
アメリカでアメフトといえば、日本人のイメージどおり、カレッジスポーツの華で、その注目度たるや、東京六大学野球や箱根駅伝を凌ぐものがあります。たとえば、カレッジフットボール専門のテレビ局があったり!この局は、年がら年中、朝から晩までひたすらカレッジフットボールの試合を(垂れ)流し続けています。誰が観るのかと思いますが、一人、観ている人を知っています。誰かは言えませんが(笑。内輪ネタですいません。)
  
しかし、ここSUでは、バスケに人気を持ってかれています。なぜか? 理由は簡単。アメフト部が弱っちいから。今シーズンここまで1勝6敗。CBSのWebサイトによると、そろそろ監督のクビがかかってるとかいないとか(ちなみに、この監督、超高給で引っ張ってきたそうです。何に金つことんねん!!?)。対するLouisville大学は、ここまで5勝2敗。うーーん、これは普通に考えたら勝てない。まぁ、SU内ではちょっと有名な(notoriousという意味です)監督さんの最後を観ておくのもそれはそれでいいか、くらいの気持ちで行ってみたら、なんとこれが、勝っちゃったんですよ!! スタジアム、オオ盛り上がり。一緒に行った友達、踊りまくり(なんで?まいっか)。
  
スタジアムの外に出てからも知らない人にハイタッチを求められる光景は、某たてじま球団のノリを彷彿とさせるものがありました。弱っちいからこそ、勝ったときはうれしい。わかる、わかるよ、その気持ち。でも、なんで今年、優勝逃しとんねん、こらーーーー。
  
おっと、話題がそれてしまいましたが、話をアメフトに戻すと、そんな感じで、今日は思いのほか、楽しむことができました。これまでのスポーツ観戦の中で一番面白かったかも。ちなみに、次のスポーツ観戦は、アイスホッケーの予定でございます(←勉強しなさい。)
  
とまぁ、2日間、キャンパスライフを満喫してみたわけですが、そんな中でも、英語の聞けなさ具合にはやっぱり凹みますね。というか、オフの時のアメリカ人の雑談は、いまだにまったく聞こえません。「頼むから(普通の)英語しゃべってくれ」って思うんですが、なんかむにゃむにゃくちゃくちゃ言ってます。最近、E&E TVのインタビュー番組を聞いて、ちょっと満足してたんですが、"Friends"(コメディドラマです。昔NHKでもやってました)のヒアリング特訓を再開しようかなぁと思っています。
Maxwell School, Syracuse, Nov 1, 24:10

Friday, October 31, 2008

Budget Practices Report

たまには(?)学業のことも書いてみます。

水曜午後のPublic Budgetingのクラス(Prof. Kioko)では、一つの地方政府の財政状況を調べて10枚以内のレポートにまとめ、学期末に提出するという課題が出ています。この課題で僕が調べることになっているのは、何の因果か、南の果てのルイジアナ州。もちろん行ったことはありませんし、行こうとしたこともありません(何の因果か友人が一人住んでますが。笑)。最初、「City of Syracuse」という案でもってったんですが、先生に「無難過ぎて面白くない」と言われ、「じゃどこがお勧め?」と聞いたら「ルイジアナ州」と言われたので、そうなったという次第。もっぱら受け身的ですいません…。

Kioko先生(一見日本人かと思いきや、生粋のケニア人です。ついでにいうとKiokoはlast name)とそんなやり取りをしたのは確か9月のはじめ頃。以来2か月、まったく何の準備もしないまま月日は過ぎ去り、気がつけば、先生との「相談会」(生徒一人ずつに会って進捗状況を確認しながら、この先どう進めたらいいかをアドバイスしてくださるありがたぁーい時間)の日が来てしまいました。

さすがに手ぶらで行くわけにもいかないので、一枚紙を作り始めたのが昨日の夜7時。215ページ(!!)のComprehensive Annual Financial Report 2007(通称CAFR。基本的にどの地方政府も発行してるそうです)を拾い読みしながら、アタマをひねること(鉛筆をなめること??)数時間。今日午後1時の「相談会」までには、なんとか一応のペーパーを書きあげることができました。こういうときの土壇場の強さ(?)を見ると、我ながら、社会人経験ってバカにならないなと思います。

ん?結論おかしい??

さて、「相談会」では、使い捨ての紙皿並みに底の浅いペーパーにもかかわらず、Kioko先生からは、ありがたぁーーーい(←本気で言ってますよ)アドバイスをたくさんいただいて帰ってきました。その結果、レポートはこんな流れで書くことに。

【テーマ】 2005年のHurricane Katrinaが州財政に及ぼした影響
【調べる中身】
・ FY2003/04~FY2010/11の州予算を通して見て、収入・支出及びFederal aid(連邦政府からの補助金)の増減をトレンドでとらえる。(収入↓、支出↑ となってるはず。)
・収入↓+復興費↑の結果、どの行政分野で"cut back"(予算の切詰め)が起こったかを調べる。
・復興が一息ついて、始まりつつある、Fiscal Recovery Planの進捗状況・今後の方針について調べる。
【視点】
報道では、州政府の対応の遅ればかりが報じられていたが、そうならざるを得なかった財政的な制約はなんだったのか、という視点で分析してみる。
【Policy Recommendation】
災害後の財政的混乱を避けるために地方政府が平時からしておくべきことは何か、結論の中で触れる。
【参考となる機関】
Center on Budget and Policy Priorities
The Urban Institute
・その他、ルイジアナ州ローカルのthinktanks

いまこうやってまとめなおしてみると、「中身」と「視点」があんまり関係ない気がしないでもないですが、まぁその辺は適当にやってみます。

ちなみに「相談会」の最後にKioko先生から言われた一言は、

"Anyway, please don't postpone it."

えぇ…、おっしゃるとおりでございます…。「だって気乗りしないんだもん」とか、「エネルギーの勉強やってたいっす」とか、「ルイジアナのことはY君(←ニューオリンズ在住)に任せた!」とか言わずに、地道に頑張ります。はい。

今日は、ノーベル賞受賞経済学者のStiglitz博士(僕ら世代の経済学徒には、バカ売れ教科書の著者としての方が有名!!)が、昨日の国連総会で、"the current economic crisis should provide an opportunity to reassess global economic arrangements and prevalent economic doctrines"と発言したという記事についても触れたかったんですが、長くなりそうなのでやめときます。とりあえず予告だけ。

さて、今夜は皆さんご存じのHalloweenです。8時からMaxwellのHalloween Partyがあるので、いちおう仮装して行ってきます。どんなノリで行ったらいいのか、若干(いや、相当、だな…)不安なんですが、結果は明日のブログにて。
my home, Syracuse, Oct 31, 16:59

Thursday, October 30, 2008

Thursday's Lecture Meetings

他の大学がどうなってるのかは全く以て知りませんが、僕の通うシラキュース大学(SU)は、金曜日にはほとんど授業がありません。人もまばらで、すっかり週末モードになります。というわけで、その前日の木曜日は「半ドン」的な位置づけに。(え?もしかして「半ドン」知らない世代??) ゲストスピーカーによる講演会も、木曜日に開かれることが多いです。

そんなわけで、今日は二つの講演会に出てみました。が、残念ながら二つともイマイチ。。。ひとつは自分のせい、もうひとつは講義のせい(?)で。

「自分のせい」というのは、英語がまるで聞き取れなくて睡魔と闘うので必死でした、という毎度ながらの情けないお話(この手の話を書くと、毎回、心配のメールを何通かいただいてしまうのですが、ここに書いてるほどには思い詰めてませんので、どうぞご心配なく。てか、思い詰めろって??)。

Daytonさんという、ペンタゴンの戦略将校による中東情勢のお話だったんですが、軍人さんだからなのかなんなのかよくわかりませんが、話すスピードがやたら早いし、難しい話が続くしで、開始2分で睡魔に襲われ、最初から最後まで、ほぼ1時間ぶっ通しで意識朦朧状態でした。感想は…とくにありません。てか、何か言えるほど聞けてません。強いて言えば、寝てるところを撃ち殺されなくて良かったと思います。(←偏見の塊)

「講義のせい」というのは、Climate Changeのリレー講義。4回目の今日はWilcoxen先生による「温暖化と経済」のお話だったんですが、話が基本的過ぎて、非常に退屈でした。まぁ、そういう基本的なお話を一通り聞こうという趣旨のリレー講義なので、お前の求めてるものが違うと言われればそれまでなんですが。。

京都議定書については、Wilcoxen先生曰く、
  • 国境をまたいで排出権マーケットをつなごうとしたのは大きな間違い。
  • soverign state system(主権国家システム)が世界の基本構造である以上、国際約束の達成は、各締約国それぞれの責任においてなされるべき。
  • soverign statesの上位に位置する強力な権威主体がない中では、各締約国は、不正な又は不十分な議定書施行を行いうる。
  • 不正な又は不十分な議定書施行によって生み出された不良な排出権が市場に出回ったときに、市場全体がcollapseするリスクを負うということは、今回の金融危機が証明済み
とのこと。「いいけどChinaはどうすんのさ??」と聞いてみたら、「確かに、途上国を巻き込むという意味では、(排出権取引制度をベースにしたCDMの仕組みは)これまでのところ("so far")、bestな制度だと思う」と認めてましたが…。

Wilcoxen先生の主張は、alternativeがあまりにも貧弱で、さほど深みがあるとは思えないですが、最後の部分、金融危機と絡めたemission trading批判は、やっぱり来たかという感じがします。もちろん、「アメリカ人に言われたかねぇ」って気はしますが(笑) ただ、今回の金融危機で、この国の人たちも、「市場」というものにさすがに懲りてる(懐疑的になってる)のは確かなので、今後、市場活用型の政策に対して、反動的に、ネガティブな反応を示す可能性も意外と高いんじゃないかなという気がします。
同時に、僕自身、排出量取引という制度の「足まわり」がやや不安に思えてきているのも事実です。この辺については、せっかく時間もあることなので、予断を持たず、じっくり勉強してみたいと思います。
Maxwell School, Syracuse, Oct 30, 20:45

Wednesday, October 29, 2008

Swing States

雪がしんしん降り続いています。地面の上にはまだ積もっていませんが、道の端に止めてある車の上には2cmくらいの積雪が。

帰り際、「雪道大変だろうから送ってってあげるよ」と言われ、ナイジェリア人A君のあとを、とことこついてったら、彼の駐車場は僕のうちよりも、はるかに遠い所にありました(しかも逆方向) 今年の初雪合戦ができたので、まぁそれはそれで良かったんですが。てか、今年あと何回雪合戦やるんだろ(両手両足で足りるかなぁ)…??

さて、大統領選まであと6日、僕の周りでも盛り上がる人はけっこう盛り上がっています。まぁ、いつもと変わらないアメリカ人も意外と多かったりするんですけどね。ともあれ、そんな「盛りあがってるアメリカ人」の代表選手(?)が、英語のクラスのMonica先生。カリフォルニア出身(実家はMac本社から歩いてちょっとのとこらしい)の、いかにも西海岸なノリのお姉ちゃんなんですが、あまりの盛り上がりっぷりに、今日は50分の授業中、残り3分になるまでひたすら大統領選について語り続けていました。たぶん、2,3分のopening talkにするつもりだったんでしょうけど、生徒の質問に答えてる間に完全に火がついちゃったみたいです…。

とはいえ、あくまで全学部対象の英語の授業、しかも半分は学部学生が相手ですから(このクラスは大学院・学部共通)、普段Maxwellで聞くようなマニアックなお話ではなく、でも逆に、それはそれでわかりやすくて面白かったので、ちょっと今更感もありますがメモしておこうと思います。

1.Economical Issues
Monica先生曰く、経済的な側面だけで言えば、富裕層はRepublicanに投票し、中流・貧困層はDemocratsに投票するのがmake senseだ、とのこと。つまりですね、単純に言うと、Republicanは「小さな政府」、Democratsは「大きな政府」を、それぞれ理想に掲げる人たちなので、所得の再分配機能は、当然ながら、Democratsが大統領になったときの方が大きいわけです。よって、金持ちはRepublicanを推し、貧乏人はDemocratsに味方する、という理屈。確かにmake senseですね。

一つ注意が必要なのは、日本と違ってアメリカの金持ちというのは、郊外、あるいは田舎に住んでいることが多いということ。NYCやボストン、シカゴといったごく一部の例を除いて、アメリカのほとんどの都市は深刻なスプロール現象にさらされています(Syracuseもその典型)。よって、都市の真ん中には基本的にpoorな層しか住んでいません。このことから、「都市に強いDemocrats、田舎に強いRepublican」という構図が、ある程度説明できるわけですね。

2.Social Issues
Economical Issuesは、党を選択する基準として非常にわかりやすいんですが、実際の投票行動はもう少し複雑です。事情を複雑にしているのはSocial Issuesの存在。Monica先生曰く、「今日のアメリカの社会問題と言えば、要は、abortion(妊娠中絶の是非)、gay-rights(同性愛者の権利問題)、guns(銃規制)の3つ。liberalな人たちはこれら全部に賛成し、conservativeな人たちはこれら全部に反対する」とのこと。また、「多くのアメリカ人にとって、合理的に説明のつくEconomical Issuesよりも、感情に左右される部分の大きいSocial Issuesの方が、投票の際の決め手になりやすい」とのこと。なるほど…。

当然、liberalな人たちはDemocratsに、conservativeな人たちはRepublicanに投票するわけですが、それぞれ、どんなところに住んでるかというと、liberalsの巣窟はNYC、ボストン、シカゴといった大都市や西海岸、conservativeの巣窟は、言うまでもなく南部です。また、都会と田舎を比べると、都会の方がよりliberal、田舎の方がよりconservativeといった対比も見られるようです。

面白いのは、NY州とイリノイ州。これらの州は両方とも立派な農業州で、それぞれの中心都市(NYCとシカゴ)から一歩外に出れば、広大が農地が広がっています。つまり、州全体がliberalなわけではなく、それどころか、面積的にみれば、州内のほとんどの地域はconservativeだというわけ。ところが、州人口に占めるNYCやシカゴの割合が圧倒的なので、安定的な民主党支持州になっている、ということだそうです。

3.Swing States
日本でもときどき耳にする話ですが、アメリカの大統領選挙は、厳密には直接選挙ではありません。選挙民は「選挙人」と呼ばれる人たちを選び、その選挙人が集まってThe Electoral Collegeという場で大統領を選出するシステムです。今年の場合、前者は11/4、後者は12/15に行われますが、単に「大統領選挙」と言えば、まず間違いなく前者を指します。この日に実質的に大統領が決まってしまうので。The Electoral Collegeは、今やセレモニーに過ぎません。

この「選挙人」、各州に予め決まった人数が割り当てられてますが(最多はカリフォルニアの55人で、最少はバーモントなどの3人、全部で538人)、どこの州も(たぶん)慣習で、「より多くの票を獲得した党の候補に、全選挙人が投票する」というシステムをとっています。つまり、カリフォルニアで勝てば「55票、まるごともってけー」って状況になる、というわけ。そんなわけで、大統領選では、州ごとに勝敗を見ていく必要があり、アメリカのニュースを見ていると、大統領選の何カ月も前から、世論調査の結果を図示したこんな感じの地図にしょっちゅうお目にかかれます。(この地図は、NPRのサイトから拝借。)

民主党=青、共和党=赤、という色分けは、マスコミ各社共通のようで、この赤青mapはどこに行っても見られるので、この国では、民主党支持州のことを"Blue state"、共和党支持州のことを"Red state"と呼んだりもします。

勢力図は毎回だいたい決まっていて、皆さんもご存じのとおり、東部諸州と西海岸はblue statesに、南部と中西部はred statesになるわけですが、最後の最後まで、どっちに投票するか決められない優柔不断な困ったチャンの州も、これまただいたい決まっていて、 "swing state"あるいは"purple state"などと呼ばれています。どこがswing statesかといった厳密な定義はもちろんないですが、wikipediaによると、Florida、Pennsylvania、Ohio、Virginiaが代表的なswing stateとのこと。

NPRによると、このうち、PennsylvaniaとVirginiaはblueに傾いてるみたいですが、Monica先生曰く、「まだまだ油断なんね」とのこと。あの、先生、ほとんど、支持政党、言っちゃってますけど…。

そんなことを気にする様子もないMonica先生、加えて曰く

「私、あの電子投票機ってヤツ、どうも信用できないんだよね…」

共和党系の会社が納入してて、なんか裏でごにょごにょ操作してるらしいという例の疑惑のことですね。今年は、世論調査で既に大きな溝が空いてるので、共和党もさすがに操作はできないだろう(やったらあからさますぎるだろう)と、いちおう言われています。てゆうか、そんなことより、信用できないんだったらアナログに戻せばいいじゃんと思ってしまうわけですが、この辺がこの国の不可思議なところですね。

my home, Syracuse, Oct 29, 24:40

Tuesday, October 28, 2008

First Winter Storm Has Come.

ついに寒波が来はりました。

夜7時過ぎ、おうちに帰ろうと建物の扉を開けた途端、横殴りのミゾレが…。一瞬、雨宿り(みぞれ宿り?)してから帰ろうかと思いましたが、ご近所さんのBostnian、C君が何の躊躇もなく歩き出そうとするので、彼と一緒に歩いていくことに。フード付きのウインドブレーカーを着てたとはいうものの、みぞれ交じりの強風が顔面に吹き付け、15分歩いただけでヘトヘトよぼよぼになってしまいました。

というわけで、初めてのwinter stormから学んでみたこと。

 1.傘はまったく役に立たない(←フードつきのアウターで頑張るしかない)
 2.ジャケット着ててもズボンが濡れる(←みんなどうしてんだろ??)
 3.眼鏡が曇る(←打つ手なし。コンタクト要るなぁ…。)

C君は、家に帰ったら、彼の飼犬(厳密に言うと、彼の元カノが残してった犬)の散歩というお仕事が待ってるとのこと。やっぱC君はやっぱいいやつです。アメリカ人にしとくのがもったいない(うそ)。なんとなくげんなりしてそうだったので、「こんな日は大変だね」って声かけてあげたら「この気候、あと5か月続くよねぇ…」と、げんなりした答えが返ってきました…。


ちなみに、今回の寒波ですが、Nさん在住のミシガンをはじめ、北の方はどこもおんなじ感じなのかと思って天気予報を調べてみたら、(若干、嫌な感じはしたんですが…)見事に局地的!! 右の地図で一目瞭然ですが、合衆国(アラスカ除く)内で雪が降ってるのは、NY州北東部だけ。今更言ってもしゃーないですが、えらいとこに来てしまいました…(苦笑)

天気予報によると、「雨は夜更け過ぎに、雪へと変わるだろう♪」とのこと。古っ!! すいません。しかも、風がびゅんびゅん吹いてて、silentとかholyとか言って喜んでる場合じゃないしね。明日の朝には、1~4インチ(最大で10cm!?)の雪が積もってるそうです。

それにしても、先週末に買物行っといて良かった。。
my home, Syracuse, Oct 28, 21:50

Monday, October 27, 2008

"Hot, Flat, and Crowded" #2

今日もFriedmanの新刊"Hot, Flat, and Crowded"について書きます。「正直興味なし…」という方、すいませんが、もう一日、お付き合いを。

1.American, Journalistic, and Optimistic
この本をFriedman流に3つの言葉で表してみました。

◆American
著者Friedmanは、今月1日に行われた講演(こちらでそのビデオを見れます)の冒頭で"This book is a masquerade as a book about energy and environment, but really it's just a masquerade. This book is actually a bool about America."とはっきり言っています。読んでいてもまさにその通りで、決して、世界の現状を客観的に考察した本ではありません。あくまで、アメリカ主眼で、「アメリカには何ができるか」、「アメリカは何をすべきか」について書かれた本です。

そこには、当然ながら、アメリカ人お決まりの「アメリカこそが世界をリードすべき国だ!!!」という純粋な(幼稚な?)視点が色濃く入っています。そんなもんだと思って読まないと、アメリカ人以外には正直きついと思います。(少なくともドイツ人は「きつい」と言ってました。)

◆Journalistic
これは、この著者の昔からの手法ですが、「こんなことがあった」「あんなことがあった」というエピソードの開陳が、延々繰り返されます。中には「このエピソードから、この結論を引き出すのはいくらなんでも無理があるだろう」というところもありますし、また、そうでなくても、ひとつひとつの議論にそれほどの深みがなかったりします。読者に深く考えさせるというよりは、むしろ、面白ろエピソードとキャッチーなキーワードの連発で、読者の印象に訴えかける感じの筆致。この点も好き好きがかなり分かれるところだと思います。

ただ、最後の2節は、それなりに読ませる内容でしたけどね。

◆Optimistic
10月20日の記事で、授業中にアメリカ人の女の子が「こんな本はgreatでも何でもない。ただ"Go! Go!!"って言ってるチアリーダーみたいなもんよ。」と言ったと書きましたが、確かにそういう面はあります。というか、おおいにあります。

なんでそうなるかと言うと、もちろん、このおっさんの生まれ持った性格もあるんでしょうが、確信犯的にやってる部分もかなりあると思います。

この本の一番最後、411頁に、こんなフレーズがあります。
I guess I would call myeself a sober optimist. ... If you are not sober about the scale of the challenge, then you are not paying attention. But if you are not an optimist, you have no chance of generating the kind of mass movement needed to achieve the needed scale.
つまり、「度を越して(not sober)楽観的になっちゃうと、スケール感を見失い、温暖化の解決なんて屁でもないと錯覚してしまうけども、そもそも楽観的でなければ、行動を起こそうという気にさえなれない」ということを言ってるんですが、このスタンスは僕的にはかなりagreeです。

2.Friedmanの基本戦略
この本での、Friedmanの基本戦略をまとめておきます。昨日の記事でも書いたとおり、「Friedmanの基本戦略」は「次の大統領の基本戦略」と「≒」である可能性が高いんじゃないかと、個人的には思ってます。

戦略の目標は、
① Clean Energy Systemを構築すること。
② ①を通して、アメリカが再び世界をリードすること。

そのためにはどうすればいいか?答えは簡単;普通にやればいい。敢えて「環境のため」、「地球のため」といった概念を持ち出さなくとも、「非民主主義国家へのエネルギー依存からの脱却」、「新たな雇用(grennjob)の創造」という旧来型政策の果実だけで、十分にpayする。

なぜそれができないのか?政治家が石油・石炭業界に操られているから。たとえば、従来型エネルギーに比べ、新エネ・省エネに向けられている補助金はあまりにも少ない。この状況を変えるには、市民権運動のときのように、国民が真剣に声を上げないといけない。国民の後押しがあれば、大統領は、議会の反対を抑えて強力なリーダーシップを発揮することができる。

3.最後の2節
最後の2節(第16節と第17節)は、上にも書いたとおり、なかなか読みごたえがありました。"America"という章名でくくられたこの2節では、「なぜアメリカは変われないのか」、「どうすれば変われるのか」ということについて、著者の考えが展開されています。Americanなこの本の中でも、章のタイトルどおり、とりわけAmericanなこの部分ですが、ここでの著者のAmerica論は、お決まりの"manifest destiny"的視点とは少し趣が違います。

「モノが決まらず、機動性に欠く」、「めいめいが特殊利益を主張する」といった、アメリカ議会民主主義の欠点を率直に認めた上で、"非民主主義国家"中国を引き合いに出し、「一日だけ、アメリカが中国になれれば…(いろんなことを決断できるのに)」とまで言ってのけています。(まぁ、中国に対する強烈な皮肉ではありますが。)

もちろんそれはきつい冗談であって、著者は本気でそんなことを思ってるわけではありません。でも、アメリカ人にしては(?)かなり真面目に民主主義制度の欠点を考察しているのも事実。その上で出された彼の答え(国民の真剣な声→議会の抵抗を抑止→大統領の強力なリーダーシップ という解しかない!!)には、それなりの説得力がありました。

4.Friedman戦略のナゾ
Friedmanの戦略には、3点ほど、「ようわからんなぁ」というところがあります。具体的には、
① greenjobってそもそもなに?
② (伝統的に「大きな政府」を嫌うこの国にあって)財政出動による雇用創出政策が支持されうるのか?
③ ②支持されるとしても、この金融危機のさなかに財源は足りるの?
の3点。

これらについては、時間があればまたじっくり検討してみたいと思いますが、今の時点でわかる(思う)範囲で書いておくと、

①・・・この本の中では、ソーラーパネルの取り付け工事工が例として紹介されてました。そういう建築系の仕事が多いんじゃないかと思います。(建築労働は工場労働と違って、外国に雇用を持ってかれないという意味でも利点。)
②・・・環境・エネルギーの議論とは関係なく、昨今の金融危機を背景に、現代版の「ニューディール政策」を期待する声があるのは事実。その声が高まれば、大恐慌の後にFDRが大統領になったときと同様、「これは異常事態だ」との認識の下、アメリカでも「大きな政府」が受け入れられる可能性は十分あると思います。逆に言えば、今後、景気が悪化して、失業問題が深刻になればなるほど、この政策は行いやすくなるんじゃないか、とも。
③・・・これは答えの出ない議論ですが、最終的に「ドルの暴落さえ起こらなければいい」と割り切ってしまえば、かなりの規模まで財政出動できてしまうんじゃないかと思います。どこまで無理をできるかは、11/15の金融サミットの結果次第かもしれません。

5.読むべきか、読まざるべきか
最後に、お忙しいこのブログの読者の皆様への、独断と偏見に満ちたアドバイスを。

とりあえずこの本の日本語版が出るのかどうかは知りませんが、もし出たとしても、著者の前二著ほどは、バカ売れしないんじゃないかと思います。

ただ、環境屋さんの皆さん、特にアメリカ人とお付き合いされる可能性のある方は、「だいたいこういうことが書かれてある」というエッセンスくらいは押さえておかれる方がいいんじゃないかと思います。話のネタとして。

はっきり言って冗長なので、全部を読むことはお勧めしません。が、上にも書いたとおり、最後の2節は読んで損はないと思います。あと、その後ろについてる"Acknoledgement(謝辞)"も。ここで名前の挙がってる人たちは、年明け以降、政権に近い立場で活躍し始める可能性大だと思います。どんな人の名前が挙がってるか、チェックしておくのも面白いんじゃないでしょうか?


以上、二日にわたってお送りした、Friedmanの新著"Hot, Flat, and Crowded"についての記事でした。
my home, Syracuse, Oct 27, 25:11

"Hot, Flat, and Crowded" #1

昨日も書きましたが、今週は、あしたから3日連続で雪の予報。そんな最中にコートなしで過ごすというのもそろそろ自殺行為だなぁ…と思えてきたので、遅まきながら、冬物衣料の買出しに行ってきました。行先は、(ほかに選択肢もないので、)毎度おなじみ(?)のCarousel Center(知らない方はこちらを)。この巨大モールの中、スポーツ用品店の"Sports Authority"と、アウトドアショップ"Eastern Mountain Sports"を中心に、二時間ぐらい、ぶらぶらしてきました。

で、最終的に、耐寒グッズ(コート、ブーツ、フリース)を買ったのは、"Eastern Mountain Sports(EMS)"の方。なぜならこのお店、学割が利くから。SUの学生証を見せるだけで、15%も引いてくれます(でかい!!)。学生の読者さんにはピンとこない(あるいは、どうでもいい)かもしれませんが、30歳目前にもなって学割の恩恵を受けられるというのはなかなかうれしいものです。

このEMS、日本でいうとmontbellの直営店に雰囲気がよく似ています。店の大きさから、品揃え、果ては店員さんの性格まで。故に、僕的には非常に気に入ってます(笑)。店ん中をぐるぐる歩いていると、欲しいものがいろいろ目に飛び込んでくるんですが、中でも僕がいま一番惹かれてるのはカヌー。学割が利く間に、一艇欲しいなぁ~なんて思いつつ…(そんなもん買ったら、120%、奥さんに怒られますが。)

さて、冬支度も整ったところで、今日の午後は、Thomas L. Friedmanの"Hot, Flat, and Crowded"を読み上げにかかりました。この本については、先週の月曜日に既に一度書きましたが、そのときには、結構辛辣なことも書いてしまいました。でも最後まで読んでみるとなかなか面白い、inspiringとも言える一冊でした。(洗脳されただけかもしれませんが…!?) 本を読みながら、思い浮かんだこともいろいろあるので、今日と(たぶん)明日の2回に分けて、書いてみたいと思います。

最初に、この本について押さえておくべきこと。それは、この本が言っていることは、Obama候補のエネルギー政策・温暖化対策に非常によく似ているということです。偶然?? たぶんそんなことはありません。同一人物(あるいは同一のコミュニティ)が、FriedmanとObamaの両方に知恵をつけていると観る方が自然だと思います。実際にそうだとすると(たぶんそうだと思うんですが)、この本は、次期政権(もう、Obamaが勝つのは間違いないでしょう)のエネルギー・温暖化政策の"予告編"と見ることもできます。また、そう考えれば、9月(←大統領選の2か月前)というタイミングに、この本が刊行されたということにも納得がいきます。

本の概要はこんな感じ。
  • 前著"The World is Flat"で書いたとおり、IT技術の進歩の結果、世界中の国々は、その物理的距離に関係なく、より"Flat"になった。
  • 一方で、現代の世の中には、"Hot"(地球温暖化)と"Crowded"(人口爆発)という二つの大きな脅威が差し迫っている。
  • "Hot, Flat, and Crowded”、この三つの形容詞で代表されるこの時代を"The Energy-Climate Era(E.C.E.)"と命名する。
  • E.C.E.には、以下の5つのkeyとなる問題がある。
     1. The growing demand for energy supplies and natural resources(エネルギー・資源需要の増大)
     2. A massive transfer of wealth to oil-rich countries and their petrodictators(資源国の横暴及びそれら資源国へのアメリカからの多大なる富の移管)
     3. Disruptive climate change(気候変動)
     4. Energy poverty(十分なエネルギーにアクセスできないという意味での貧困)
     5. Rapidly accelerating biodiversity loss(生物多様性の破壊)
  • これらの問題に対する共通の解決策は"Clean Energy System"を作ること。そのシステムは以下の3要素から成る。
     イ) Clean Electrons (クリーンな電気)
     ロ) Energy Efficiency and Resource Productivity (エネルギー効率および資源生産性)
     ハ) An Ethic of Conservation (節約倫理)
  • Clean Energy Systemを構築することは、経済的にも理にかなう。なぜならこの新システムは、新たな雇用(greenjob)を産み出すから。
  • しかし、米政府は、従来型エネルギー産業(石油・石炭)のロビイストにコントロールされていて、本来講ずべき政策をほとんど実行に移せていない。
  • 政府の態度を変えさせるためには、「このまま現状を放置していては持ちこたえ切れない」と政治家たちが感じるくらいに、民衆が声を上げる必要あり。市民権運動のときのように。
  • ところが、昨今の多くの環境活動には、市民権運動の時のような真剣味が感じられない。むしろ、「民主主義」の名の下に、各主体が好き勝手なことを言い、その結果、何も決められずにただただ時間を消化しているというのがアメリカの現状。NIMBY(Not in my back yard)よりもっとひどいBANANA(build absolutely nothing anywhere near anything)の状態だ。
  • この現状を打破するため、アメリカも中国のような非民主主義的な国家になるべきだ、とまでは言わないが、強力なリーダーシップを発揮できる大統領の下、"Department of Energy"が本当の意味でエネルギー政策を立案する役所となって(いまはほとんど、核兵器の管理しかしていないというのが著者の主張)、講ずべき政策を講ずる必要がある。
  • アメリカは、この問題に対して、WWIIのときのように、国を挙げて立ち向かう必要がある。ただし、WWIIは単なる"obligation"(義務)であったのに対し、E.C.E.は"obligation"であると同時に"opportunity"(日本語で言うところの「(経済的)チャンス」)でもあるのだ。

多少、主観が混ざってるかも知れませんが、だいたいこんな感じだと思います。

あしたは、この本について、読みながら考えたことを中心に書こうと思います。あした…?うん。たぶん明日。。。

my home, Syracuse, Oct 26, 27:25

Saturday, October 25, 2008

A chance of snow showers...

陰気な天気です(―。―;) 雪こそ降っていませんが、濃淡のない灰色の空からは、冷たい雨がしとしとと。。

来週は晴れるかなぁ…と思って天気予報を見てみたら、雪の予報ばっかしでますます萎えてしまいました。バークレー在住S君のブログを読むと、更に萎えれます(笑) S君曰く、「唯一季節の変わり目が感じられるのは、リス君。彼らは、冬の間の食糧を求めてか、大変活発に活動をされています。」とのことですが、はっきり言って全然甘いです。シラキュースのリス社会は、深刻な寒波の到来を目前に、最近、めっきり荒んでます。仲間うちの抗争が絶えません。今朝も登校途中にリスA、リスB、リスCによる三つ巴のなわばり争いを目撃してしまいました。ああ、なんとおぞましい…ということはなくて、結局リス君たちは、ケンカしててもコミカルなんですが(笑)

同い年の韓国人のクラスメイトY君に、「Law Schoolの図書館がイケている」という耳寄り情報をいただき、今日は朝からLawの図書館に居座ってます(このブログには、“超いいやつ”がたびたび登場しますが、彼もたぶん“超いいやつ”です。)。トイレが遠いことと、若干寒いことを除けば、Maxwellよりかなり立派な環境です。良い場所、覚えました。

今日はここで、朝からVanSlyke先生のAssignmentをやってました(来週火曜日提出)。課題の概要はこんな感じ。

1.ケーススタディを読む。ケースは、「George Babbittというおじちゃんが、1997年にAir Force Material Command(空軍本体にメンテナンスやロジスティックスのサービスを提供する組織らしい。)のトップとしてやってきて、徹底したコスト切り詰めに成功しました」という8ページくらいのお話。
2.設定・課題を理解する。
 Who you are:Babbittの下でAFMCの組織改革に携わった元AFMCの職員。最近、国務省に引き抜かれてきた。
 Who your boss is: 国務省の副大臣。国務省の組織改革に乗り出そうとしている。
 What to do: 部下として仕えた経験をもとに、Babbittの改革に関し「機能したことは何か」「機能しなかったことは何か」「また、その理由は何か」を、A4一枚紙にまとめる。その際、国務省の組織改革の検討を行う上で有効な情報にフォーカスすること。
3.頑張って書く。

英語の問題もあるんですけど、なんか設定がやたら複雑なんですよね…。(上に書いた状態まで理解するのに結構時間がかかる。) 書きながらもいろんなことを気にしないといけないので、多元方程式を解いてるような感じで、そのうち頭が追い付かなくなってきます。そうすると「うーん、もうこんなかんじでいいや」ということになります。(なったので、いま、ブログを書いてます。)

この課題をやってるときもそうだったんですが、アメリカに来てから、脳みその中の「メモリ」のサイズを意識させられることが多いです。日本にいるときはそれほどでもなかったんですが(法律読む時は意識させられましたが)、英語でモノを読み書きしてると、それだけで「メモリ」の大半を持ってかれて、残りのわずかな部分で論理構成をしないといけないということになるので、正直、かなりまいってます。

もちろん、英語に慣れるとか、パターンを暗記していちいち考えなくてもいいようにするとか、対応策はいろいろあるわけですが、メモリそのものを拡張することは、たぶんできません。(まぐろの目玉食べれば大きくなるのかなぁ??) そんなわけで、頭がいい悪いの本質は、結局、このメモリのサイズなのではないか…と思って(凹んで)いる、今日この頃です。

なんかどんどん気温が下がってきましたが(苦笑)、今日はもうあと数時間、ここで頑張ってみます。
Law Library, Syracuse, Oct 25, 18:22

Three Big Social Problems in US

円ドル、一時はすごいとこまで行きましたね。昨日、このブログを書き始めた頃には確か98円台くらいだったと思うんですが、みるみるうちに下がり始めて、僕が寝る直前には92円台に!! 思わず実家の母上に送金をお願いしてしまいました(ネットでオーダーできるサービスに日本で入ってこなかったのが悔やまれる…)。

なんで東証の株価は毎日がんがん下がってんのに、円のレートはこんなに高騰してるのか―。そんな話は、僕みたいなド素人のブログを読んでいただくよりも、プロのサイトをググっていただく方がよっぽど効率的なわけですが、僕自身の備忘録のつもりでごく簡単に円高の理由を書かせていただきます。

一言で言うと、「円キャリー取引の解消」が今回の円高の原因。もうちょっとだけ詳しく書くと、たぶんこんな感じです。

日本の金利は、いまだに世界の中でも異様に低いので、誰かからお金を借りて投資をするなら、日本でお金を借りるのが一番トク。だから世界中の投資家がこの手法(「円キャリー取引」と言います)をつい最近までバンバン利用していました。円キャリー取引をする海外投資家は、日本で借りたお金(日本円)を外貨(ドルとかユーロとか)に替えて投資に回すので、円キャリーは、円売り・外貨買い(⇒円安)を助長します。

ところが、昨今の金融危機で大損をこいたのが欧米の投資家。彼らは当座の現金を必要としており、そのために、手持ちの投資案件のいくつか(又は全部)を引き揚げざるを得ない状況になっています。円キャリーで投資していた案件を引き揚げるためには、最終的に円に戻して借りたお金を返さなければなりません。このため、円に対する需要が発生し、ドル・ユーロに比べて相対的に円高になっているというのが、今の円高の基本的なメカニズム、なんだそうです。

ただし、24日付の日経の記事によると、第一生命経済研究所は「今の状況は『異例中の異例』」との見解を示しており、「今後、ドル安へ向かうとのシナリオを描」いているとのこと。この予測が当たっているとすると、週明けには、95円より安い水準に戻しているかもしれません。

ただ中長期的にみれば、アメリカの要望で、日本円の(相対的な)高値が政策的に維持される(維持させられる)といった事態も考えられるんじゃないかと思うんですが、日本経済も決して好調とは言えない今の状況では、そんなことはあり得ないんでしょうか?11/15の金融サミットで、何かが起こるのでは?と勝手に思ってるんですが。


話はぜんぜん変わりますが、今日はクラスメイトのD君の誕生日でした。というわけで、郊外のイタリア料理屋さん(Olive Gardenというチェーン店)で誕生日会9一次会、Euclid Ave.の友達のおうちで誕生日会二次会をやって帰ってきました。(例によってお酒は一滴も飲まず。笑) D君の誕生日会とはいえ、参加者が20人もいてれば全員が常時D君と絡んでいられるわけでもないので(それができたたらD君は聖徳太子越え!!)、あちらこちらで適当なおしゃべりが始まるわけですが、目下の一番の話題は、来週金曜日に迫ったHalloweenのcostumeの話題。

去年のMaxwellのHalloweenパーティの写真がメールで回ってきてたりもしたんですが、結構みんな気合入ってるんですよね…。どんなかっこで行けば、寒すぎもせず、痛すぎもしない、素敵な東洋人とみてもらえるのか(どんなreputationを期待してるんだ…??)。それが何気に、最近の一番の悩みの種でだったりします。平和な悩みですいません…。

そんなことを言いつつも(そんなこと言ってるから??)、今週末はやることが満載です。冬もの衣料もいい加減買いに行かないと、ほんとに凍死しちゃいそうだしなぁ…。ちゅうわけで、明日はあまり気を抜かず、ウィークデイの気分でお勉強に励んでみます。
my home, Syracuse, Oct 24, 26:17

Thursday, October 23, 2008

Office Hour

Fall Semesterが始まって早や2か月。「今さらかい?」と言われそうですが、今日はじめて、"Office Hour"なるものにお邪魔してきました。訪ねみてたのはStatistics(どうでもいいですが、アメリカ人は"Stats"と略します)のLopoo先生。訪問の目的は、今朝の授業で却ってきたmidterm examの解答についての「質問」。ありていに言えば「クレーム」。もっとありていに言えば「もっと点くれ~」という相談(笑)

彼のoffice hourは、木曜日の15:30~16:30。というわけで、今日の15:35頃に行ってみたら、既に3人の先客が。こういうときのアメリカ人はとことん納得いくまでしゃべるものなので、これは長くなりそうだと覚悟を決めてマガジンラックからEconomistの最新号を拝借。(Faculty用の部屋だけあって、そのあたりのインフラは非常に充実しています。僕ら修士用の自習室とは雲泥の差。。) 約束をしていた友達に「4時頃には戻る」といって出てきただけに、ちょっと気にはなったんですが、やむなくそのまま過ごし、結局僕の番が回ってきたのは4時45分。おかげでEconomistはたっぷり読ませていただけましたが…(てか、わからん単語多すぎ。。)

Lopoo先生は、今学期受講している5人の先生の中で、一番好きな先生。頭がよく、ユーモアもあり、人間的にきちんとしていて、かつ、「教える」ということに真面目な情熱を傾けている人です。(この点は、日本の大学でも同じですが、"教育者"としての役割に重きを置くか、"研究者"としての役割に重きを置くかは、アメリカでも先生によって結構まちまちだと思います。)

拙い英語でしゃべる僕の説明を、嫌な顔もせず丁寧に聞いてくれた上で(ちなみにこの国では、露骨に嫌な顔をされることもたびたびです。)、「そうか、そいうことか。それなら君の回答は非常にmake senseだ。読んだだけでは意図をくみ取ることができなかったが、いま君の説明を聞いて、君の回答は非常によく書けていると思った。いま説明してくれた内容が答案中に示されていなかったので、その分の〇点は引かせてもらうが、残りの△点は君に返そう。」てなことを言ってくれた彼。アメリカ人特有の誇大広告的誉め言葉だとは分かっていても、先生から真面目な顔で「非常によく書けている」なんて言われると、なかなかうれしいものです(笑)

2つの問についてそんなふうなやり取りをした結果、100点満点のテストで8点(!!)が返ってきました。テストの成績云々は、正直あんまり気にしていませんが、拙い英語ながらも(…)教授にこちらの要求を伝えてそれなりの成果を得れたことが、ささやかにうれしかった瞬間でした。(低レベルな喜びですいません。。。)

今日の午後(Lopoo先生を訪問する前)は、お隣の大学、SUNY-ESF(the State University of New York College of Environmental Science and Forestry)にDr. John Holdrenの"The Science and Economics of Sustainability..."と題する講演会を聴きに行ってきました。このHoldren博士、もともとは工学畑の人で、その後、技術政策、環境政策の分野に転身、1996年までUCバークレーで教えた後、ハーバードのケネディ・スクールに移り、今もそこで、温暖化政策を中心に教えているそうです。今日の講演会には、約200人収容の教室に250人以上が集まり、立見客(うち一人は僕)も出る盛況ぶりでした。


講演の内容は、

sustainable developmentには、3つのparamounts(最重要事項)がある。economyとcivil societyとenvironment。sustainable developmentの達成のためには、どれ一つとして欠くことはできない。かつ、三者はinterconnectedである。

temperature(気温)は、climate changeの進行の度合いを示す最重要indexの一つであるが、やはりindexの一つに過ぎないのも事実。climate changeの影響は、気温に限らず、多方面に現れるのであり、その意味ではglobal warmingという言葉はmisleadingly。私は"global warming"の代わりに"global disrupting"(全地球的なかく乱)という言葉を使うようにしている。

といった博士の主張のほか、気候変動に関して、今何が起こっているか、また、今後何が起こるか、についての科学データが紹介されていました。

確かに、話は上手だったんですが、内容的には、あまり目新しい話がなかったのは残念。その中で、ではありますが、比較的面白いなと思ったポイントを2点、紹介しておきます。

一つは、博士が"McKinsey Curve"と呼んでいたもの。左の図がそれなんですが、コンサルティングファームのマッキンゼーが2007年に作ったもので(今年の夏にリバイスされているとか??)、各個別技術によるCO2排出削減可能量(=その技術を用いてどれだけのCO2を削減できるポテンシャルがあるか)と、CO2排出削減単位コスト(=その技術を用いてCO2を1t減らすためにいくらかかるか)をひとつのグラフの上に示し、ミクロ経済学でいうところの「(CO2排出削減の)Marginal Cost(限界費用)曲線」を実証的に導出したものです。帰ってきてネットで調べてみたら、この論文で紹介されていました。(このブログの読者さんの中には、とっくの昔にご存知の方もいらっしゃると思いますが…。)

興味深いのは、一定レベルの削減まではマイナスの費用(=利益)が伴うということ。この論文、時間を見つけて、一度読んでみたいと思います。

もうひとつは以前にもこのブログで書いた"clean coal"のお話。講演後の質疑応答の際、「clean coalの推進についてはどう思うか?」との質問に答えて"We need clean coal technoloy, because we have too much coal and coal is too much cheap. "とおっしゃっていました。要するに、「本音としてはやりたくないんだけど、状況から言ってやんないわけにはいかないよね」ってことなんだろうと思います。この一言は、僕もとても納得できるものでした。

p.s. このブログを書いてる間に、円が1$=96円の壁を軽々越えてったことに、若干ビビってます。個人的にはもちろんうれしいんですけど、円高、来てますね…。
my home, Syracuse, Oct 23, 24:54

Wednesday, October 22, 2008

Bretton Woods, again?

生まれてはじめてペペロンチーノを作ってみました。作ってみてわかったんですが、「ペペロンチーノ味」って、ほとんどお塩とニンニクとオリーブオイルだけでできてるんですね。参考にしたwebサイトが「オリーブオイルの質にはとことんこだわれ」と書いていた理由がよくわかりました。何事も自分でやってみないとダメですね。今週末、そのwebサイトお勧めの「エキストラバージンオイル」なるものをWegmansに買いに行こうと思います。ともあれ、今日のところはそこそこ満足。ほし2つ、くらいかな。。。☆☆★

今日は久々に経済について書こうと思います。

一時の毎日が臨時ニュース状態からは一息ついた感がありますが(慣れただけ、という説も。)、金融市場(Wall Street)から始まったrecessionは、確実に実体経済(Main Street)に波及しつつあるようです。今日のNYダウ平均は、大幅続落の$514安、$8,519という5年4か月ぶりの安値で取引終了したとのこと。日経平均も、23日午前の取引で今年最安値を更新したみたいですね…。


このままジリジリ、世界的な不況が進んでいくのはもはや避けられないと思いますが、世界の関心の中心は、これ以上の大規模な金融危機を防げるかどうか、という点に集まっています。というわけで、来月15日には、ワシントンD.C.に主要20カ国の首脳が集まり、「金融市場の規制や改革に関する共通基本原則で合意を目指す」(by CNN.co.jp)会議が開かれることが今日、米政府から発表されました。

この会議、もとはと言えば、先週、EU各国の首脳がブラッセルに集まって「緊急サミットが必要だ」との見解で合意し、週末、現EU議長国フランスのサルコジ大統領がブッシュのもとを訪ね、開催の了解を取り付けたもの。先週14日付のReutersによると、

As current EU President, Sarkozy will seek the backing of the other 26 states to
hold an international conference as early as next month on reforming the world
financial order that was put in place by the 1944 Bretton Woods conference
.

とのこと。つまり、第二次大戦後の国際通貨体制を規定したブレトン=ウッズ体制を根底から作り直すくらいの抜本的な改革(reforming)が必要だと言っているわけです。

その「抜本的な改革」が具体的にどういうものを指すのか、昨日今日のニュースではあまり詳しく報じられていませんが、このブログでもときどき紹介している田中宇氏のメルマガ(10月17日号)によると、「今後の世界体制(※ぼく注:11月の会議で定められる体制)は、世界を地域ブロックごとにわけ、各ブロックごとに基軸通貨を設け、それが固定相場制で相互につながることを含みうる」体制になるかもしれないとのこと。

僕が生まれたのは1973年(=変動相場制に移行)の5年後なので、EUROの登場という大事件があったものの、実際のところ、米ドル基軸通貨による変動相場制の世界しか知りません。もしこれが、田中宇氏の予測するような体制に転換するとしたら、それは本当にエポックメイキングな事件だなぁと思います。日本にとって、世界にとって、それが良いことかどうかは別にして。。

そしてその週末、なんと僕、D.C.にいる予定なんですよね...。だからどうってわけでもないんですが、歴史の転換点になるかもしれないタイミングで、その場所(街)に居合わせられるということに(不謹慎ながら)今から些かワクワクするものを感じております。

金融危機が世界のニュースをさらっていってる一方で、約1か月半後に迫った今年のCOP―気候変動枠組条約(UNFCCC)締約国会議―は、ここ数年に比べ、世界的に盛り上がりを欠いているように思います。温暖化のギョーカイは、このブログの読者さんの中にも、バリバリ現役の方がたくさんいらっしゃるので、あまり適当なことを書くと怒られてしまいますが、少なくともアメリカから見ている限り、残念ながらそう言わざるを得ないかなと。また、(環境サイドの)誰が悪いということでもなく、現下の世界の状況を鑑みれば、むべなることかなとも思います。

ドイツの代表的週刊誌デア・シュピーゲルの10月21日付web記事は、"EU Climate Stalemate Could Threaten Global Deal"(EUの気候変動問題をめぐる膠着状態は世界的問題を危うくさせるかもしれない)と題し、
Time is running out. If the European Union is unable to resolve internal differences over its ambitious emissions reduction plan, then global climate talks could suffer, say experts. The world needs European leadership.
と書いていました。EU各国に、奮起と決断を促す内容の記事でしたが、逆に言うと、それだけ議論がこう着しているということ。ここ数年、世界の温暖化対策をリードしてきたEUも、今年ばかりは「正直それどころじゃない」という正念場に立たされているんだろうと思います。

あまり思いつきでしゃべると、それこそ、プロの皆さんに怒られてしまいますが、最近、何となく思っているのは、もしかするとこれから先の温暖化対策のけん引役は、EUからアメリカに移るんじゃないかということ。また、それに伴って、議論の比重は、温暖化対策そのものから、(コインの裏面である)エネルギー政策に移り、かつ、中心的な政策手法は、市場活用型のもの(排出量取引)から(雇用対策とも深くリンクした)財政出動にシフトしていくんじゃないか、と。。。

その点に関しては、こないだからときどきこのブログで(否定的に?)紹介しているFriedman氏が、NYTに「金融危機が温暖化対策を終わらせるんじゃない。逆に、温暖化対策こそが金融危機に終止符を打つことができるんだ」という内容のコラムを掲載していました。なぜ僕が、上に書いたように思ったか、Friedman氏の近著("Hot, Flat, and Crowed"。言ってることは、そのコラムと完全に同じ。)の内容と併せ、近々、また詳しく書きたいと思います。

p.s. 今朝は雪は降りませんでしたが、明日も予報は雪です。最低気温-2℃。あと一週間もしたら、これが普通になるんだろうと思いつつ…。
my home, Syracuse, Oct 22, 25:01

Trip to Canada #3

「どんだけぶりやね~ん」という話ですが(8日ぶりです!)、ようやくまとまった空き時間ができたので、今日はカナダ報告の3回目をお送りします。

<前回までのあらすじ>
愛車CR-Vを駆って、一躍、隣国カナダの首都に乗り込んだ〈僕〉。そこで待ち受けていたのは、「国境の南」とは似ても似つかない想像を絶する美しい光景であった。異国の地、Ottawaで〈僕〉が目にした光景とは…?? (写真は
こちら

1.カナダ人について
旅行から一週間がたって、ホント以上に記憶が美化されてる可能性は無きにしも非ずですが、少なくとも今思いだす限りでは、僕が言葉を交わしたカナダ人たちは、みんな、本当に気持ちのいい人たちでした。彼らに嫌な思いをさせられたことは一度もなかったです。「国境の南」の、とある国の人たちとは違って…。

アメリカ人って(←早速実名挙げてますが)、根が嫌みったらしいとか、陰湿とか、凶暴とか、不潔とかそういうことではないんですが、とにかく人との接し方がぶっきらぼうなんですよね。人と人との交わりががさがさしているというか…。それに比べてカナダ人の応対のなんと丁寧なこと!! それに、彼らの態度・表情からは、そういうコミュニケーションを自然に楽しんでいる印象を受けました。アメリカが「がさがさ」だとすると、カナダは「まろやか」って感じかなぁ。この感じ、伝わってますでしょうか…??

2.Ottawaの自転車交通事情
首都Ottawaの自転車交通事情は、「素晴らしい」の一言に尽きます。 Ottawa市と、Ottawa川を挟んだ対岸のGatineau市には、自転車道が張り巡らされていて、サイクリングが観光の目玉の一つになっています(左は、観光客向けのサイクリングマップ)。観光客にもサイクリングをお勧めできる先進国の首都って、そうそうないのでは?? (H君の住んでるアムスはその一つですね。笑)

Ottawa市とGatineau市を結ぶAlexandra Bridgeには、当然のごとく、広々とした自転車道が併設されていますし、Gatineau市内の住宅地に入れば、 自転車道は車道から独立します。超快適。そのまま自転車を走らせると、国会前(つまり首都の中心!!)からわずか15分で、自転車道はきれいな小川を渡り、更に走ること20分、自転車道はついに国立公園(Gaitenau公園)に至りました。



更にすごいのは、自転車道が自動車道をぶち抜いてるということ!!!(上の写真参照。) 自転車もついにここまで上り詰めたかと、思わず感慨にふけってしまいますが(ふけりません?)、実は、ちょっとしたカラクリが。

Ottawa & Gatineau市内の住宅地には、いたるところに人工的な行き止まりがあります。何がどう“人工的”かというと、もともと普通に一本の道だったところ、敢えて道のど真ん中に生垣なんかを作って、dead endにしているというもの。上の写真の場所では、生垣ではなく、自転車道が自動車道のdead endとして使われているというわけです。

それにしても何故に?? という話ですが、たぶん、これ、住宅地内の生活道路が、幹線道路のバイパスとして使われるのを防いでるんですよね。カシコイ!!  とはいえ、もともとつながってた道を敢えて遮るなんて、市当局としてはなかなか勇気のいる判断だったと思うんですが、それを実行できてしまうところがこれまたすごい。一層、カナダにほれ込んでしまいました。

ちなみに、僕のカーナビ(「国境の南」で購入)は、「人工的行き止まり」を認知できないらしく、彼の言うことを信じて走っていたら、Ottawa滞在中に二度ほど、dead endに送り込まれてしまいました。とほほ。

3.カナダのフランス語事情
英語・仏語のバイリンガル国家として知られるカナダ。首都Ottawaでは、ほぼ完全に両国語表記が用いれています。当たり前の話ですが、これって単純に言うと、普通に一ヶ国語で書くのの倍のスペースがいることになるわけで、看板を作ったりするのはなかなか面倒くさいんじゃないかと思ってしまいます(両方公用語なので、どっちかを小さくするわけにもいかず…)。ただ、そこは生活の知恵で、カナダ人も多少の省力化を試みているようでした。

どういう省力化かというと、仏語と英語で固有名詞をサンドするという秘儀。たとえば、さっき出てきたAlexandra Bridgeを例にとると、英語では「固有名詞(Alexandra)+一般名詞(Bridge)」という語順なのに対し、フランス語では「一般名詞(Pont)+固有名詞(Alexandra)」という語順になるので、"Pont Alexandra Bridge"と書けば、ささやかながらスペースを稼げる、というわけ。街中のいろんな看板が、このシステムを採用していて、Gatineau公園は"Parc de la Gatineau Park"、Ottawa川は"Riviere des Ottawa River"という具合。中には"Canal Rieau Canal"(リドー運河)なんてのも。日本人の目から見ると「さすがにこれはどっちかだけでええやろ」と思ってしまうわけですが、このへんは、政治的になかなかそう簡単ではないんでしょうね。

ちなみにOttawa川がOntario州との州境になっていて、対岸のGaitenau市からは仏語圏のQuébec州。というわけで、橋を渡ってGaitenauに突入した途端に、完全に仏語がdominantになります。こんなにも英語がきれいさっぱり消え去るものかと、結構新鮮な驚きでした。

4.(おまけ)カナダ環境省をのぞいてみる。
サイクリングルートを少しはずれて、カナダ環境省(Environment Canada)に立ち寄ってみました。といっても、土曜日だったので、ビルの入口からして閉まってたんですが…。カナダ環境省は、Ottawa市内ではなく、Gaitenau市(の一番Ottawaに近いところ)にある連邦ビルの一つに入っています。とはいえ、ビルの外には環境省の看板はなく、本当にそん中に環境省が入ってるのかどうか、自分の目で確認することはできず…。その代り連邦ビルのすぐ横で見つけたのが、この赤いスノーボードショップ!!(右の写真。後ろの白いビルの8階が(たぶん)環境省。)その距離わずか徒歩1分!! 一段と、カナダが羨ましくなった瞬間でした(笑)

5.総括
既に長々と書いてしまったので、手短に書こうと思います。カナダがいろんな意味でアメリカと違うという話は、当然、行く前からいろいろ聞いていましたが、実際行ってみて思ったのは、想像していた以上に両国のギャップはデカいということ。理由はいくつか考えられて、①国民の所得格差が少ない、②本国と戦火を交えていない→米国のように英国(ひいては欧州)のアンチテーゼを追求する必要がなかった、③仏語圏文化の影響、など挙げられると思いますし、たぶん、そのどれもが一因なんだろうと思います。

一方、逆にカナダという鏡に照らしてアメリカという国を見てみると、この国(アメリカ)は、libertyとdemocracyの追及という自らのレゾンデートル(だとアメリカ自身は信じている)に、無制限に固執するあまり、あまりにもいろんなものを犠牲にしているんじゃないか、という気がしてきました。

世の中に「完全なるもの」がない以上、完全なるlibertyやdemocracyを(建前だけにせよ)追い求めようとすれば、必ずどこかに矛盾が出てくるはず。Canadaは、経験的にか直感的にか、そのことに気づいた上で、妥協すべきところは妥協して、調和のとれた国家を築いているような気がしました。(たとえば、カナダ国会は二院制ですが、上院議員は選挙によって選ばれるのではなく、首相の助言に基づく総督の任命によって選ばれるという、ある意味、民主的でないシステムを今も維持しています。) というわけで、アメリカという国をさらに深く考える意味でも、有意義な3日間でした。

以上、カナダ旅行報告、終わり。

ときにここで深刻な問題が。Syracuseの天気予報が、ついに「雪」になってしまいました!! まだ11月にもなってないんですけど…(泣) 数時間後が心配です。。。
my home, Syracuse, Oct 21, 25:38

Monday, October 20, 2008

Her wepon is...

先週金曜日の記事に登場した、しゃべりだしたら止まらないドイツ人少女(?)Vちゃんの話の続き。今日、授業の休憩時間に、Vちゃんと、アメリカ人C君と3人で、コーヒーを買いに行ったときのこと。

Vちゃん: 最近、ジージー鳴く虫、やたら出没しない?
Cくん  : する。
ぼく   : ??? (←そんなん見たことない。)
Vちゃん: あれ、うざくない??
Cくん  : うざい。 (注:C君は、アメリカ人のわりに騒がしくない非常に良い感じの青年です)
ぼく   : ・・・・・ (←ようわからんから黙ってる。)
Vちゃん: あれ見つけたらどうする?
Cくん  : うざいけど、ほっとく。
Vちゃん: わたしは殺す派。
Cくん  : (かすかに引きつつ)つぶしたら壁にstain(シミみたいなの)残らね?
Vちゃん: と思うでしょ。私、いい方法発明したんだ!
Cくん  : How?
Vちゃん: トイレットペーパーをロールごと投げてあれにぶつける。
      そうすると、あれは一撃で殺せて、しかも紙がstainを吸ってくれるから壁には跡が残んないの。すごくない!!?
Cくん  : O,oh, it's cool... (←完全にひいてる)
ぼく  : ・・・・・ (←この人もひいてる)

Vちゃん、普通にかわいらしい顔してるんですが、なかなかの逸材かもしれません。今までちょっと注目不足でした。今後、要checkです。

さて、今週は、土曜日に英語でうなされた甲斐もあってか(詳しくはこちらを)、英語のリスニングがなかなか好調です。毎週、やたら苦しんでいる月曜ひとコマ目のLambrightの授業(Energy, Environment, and Resource Policy)も、普通に聞くことができました。

聞けてみて思ったことは、この授業、意外とたいしたことないかも…。おいおい、今更かい。。 どうたいしたことないかというと、Lambright先生が「ここポイント」って力を込めてしゃべってるポイントが、どうも僕にとっては当たり前に思えることが多いんですよね…。いま教材に使ってる本(Friedmanの"Hot, Flat, and Crowded")がそういう本だからなのかも知れませんが、その本のことを「Greatな本だ」と手放しで評価してるあたり、まぁLambrightもそのレベルなのかなと。(←どんだけ上から目線やねん!!)

「私、エコロジストです」オーラをガンガンに放っている、アメリカ人の超オシャレな女の子(もちろんPCはMac)は、「こんな本はgreatでも何でもない。ただ"Go! Go!!"って言ってるチアリーダーみたいなもんよ。」(※ 応援団関係の皆様、僕の発言ではありません。あくまで、そのお姉ちゃんがそう言ったということです。僕個人としてはまったく他意はありませんのでどうぞあしからず。)と言い放ってましたが、一方で、そのお姉ちゃんは、途上国の「発展する権利」には全く以て不寛容で、「長期的には途上国も含めた地球全体が不利益を被るんだから、途上国も今すぐに対応すべきよ」と無慈悲に(そして僕から言わせれば非現実的に)一刀両断する始末。。。

方や、ちょっと頑張っただけで「こんなにやったぞ!!」と盛り上がる人がいて、方や、現実をほとんど無視して潔癖症的エコロジーに突っ走る人がいる…。やや独断が過ぎるかもしれませんが、意外とこれって、環境問題を巡るアメリカの縮図を表してんじゃないかな…なんて思ってみたり。そう考えると、この授業をとった意味もそれはそれで大きいのでは。無理やり過ぎ??

最後に、今日のネタとは全然関係ないんですが、うちのクラスメイトが、MLで面白いサイトのURLを流してくれたんで、それを張っつけときます。コレ→ http://www.palinaspresident.us/ (注意!! 音出ます。) 「もしもPlinが大統領になったら…」という設定のブラックユーモア。どう見てもやり過ぎですが(でも笑える)、いまアメリカで(少なくとも東海岸の若者たちの間で)Palinがどんなふうに見られてるかが、痛いくらい(実際、痛いよぉ。。。)よくわかるサイトです。音も出るし、画像も結構派手なんで、こっそり見てみてください。
my home, Syracuse, Oct 21, 25:36

Sunday, October 19, 2008

"Sanei" got around the world.

今日はT. L. Friedmanの"Hot, Flat, and Crowded"を読みきって、その感想文を書こうと思ってたんですが、残り2章を残して読み切れず。病み上がりなので無理せず、今日はやめときます。

代わりに、ニュースから何か拾って書こうと思ったんですが、アメリカのニュースは、「PowellがObama支持を表明した」とか、「McCainがObamaをcomunist呼ばわりした」とか、「McCainが“負け犬”呼ばわりされてもかもうもんか、と言った」とか、どれもこれも「消化試合」の様相。。。

いまいちパッとしないのでyahoo! Japanを見てみたら、「北、在外公館に禁足令 「あす重大発表」情報も」との産経新聞の記事(19日朝)が。同記事によると、
北朝鮮が世界各地の在外公館に対し、職員らの外出を禁ずる「禁足令」を出していたことが分かり、政府は情報の確認や分析に追われる事態となっている。 情報は17日朝にもたらされ、北朝鮮が16日夜までに「禁足令」を発し、本国からは「近く重大な発表がある」との理由が付けられている-というものだった。 

「禁足令」の情報について、外務省は「否定も肯定もしない」としているが、政府内では「金総書記が死亡したことによる後継者の発表ではないか」「クーデターによる政変」といった憶測も出ている。

とのこと。

「こんな記事CNNとNYTでは見かけなかったぞ」と思って早速ググってみた結果、わかったことが2つ。その1、世界中の記事が「日本のSankei が報じたところによると」と書いている(一部はYomiuriにも言及)。いずれにせよ、今回のニュースについては、世界中の記事の根っこが産経新聞(と読売新聞)だということ。その2、アメリカの主要メディアはこのニュースを全く報じていないということ。BloombergやReutersといった市場情報提供サービス系の通信社が報じているものの、NYT、WSJ、Washington Post、CNNといった主要メディアはまったく扱っておらず。韓国はもちろん、UKやカナダの主要メディアは、産経の記事を引用する形で報じてるんですけどね。。。

たまたまなのかもしれませんが、ちょっと変な感じもします。日本では、官房長官が朝の会見で早速、「政府として特に公式なものというか、確たるものは一切ない」と発言したみたいですけどね。先週の突然のテロ支援国家指定解除といい、最近の北朝鮮情勢(というか米朝関係?)、ちょっとよくわかんないですね。昔からと言ってしまえばそれまでですが(苦笑)

あしたの朝は、ついに氷点下に突入するそうです。ぶるぶるぶるぶる。頭痛がぶり返さないよう暖かくして寝ます。
my home, Syracuse, Oct 19, 24:41

The first time in US...

It was yesterday when I was eating dinner with my roommate. Yesterday was my roommate's birthday, so I treated him to dinner at a Vietnamese restaurant.

Our dinner was so nice. We were enjoying delicious pho (Vietnamese rice noodle) and raw spring rolls, talking each other about recent days, next year's plan, vision for the future, etc. But during drinking coffee after dinner, I found I had a headache!

I have heavy headache not so often. Actually, I sometimes feel tired but most of them are easily controlled by coffee or, at most, energy drinks, like "リポD" or "リゲイン." But last night's was not such kind of headache.

After dinner, I went back home directly, turned on the heater, found my headache cures exhausted (What!!? I took them only once!! Who took them!!?), and so I went to bed without any other option... It was approximately 9:00pm.

About midnight, I was woken up by my worsened headache, ran into the bathroom, and threw up what I ate in that nice Vietnamese restaurant!! (I'm so sorry if you are eating something, especially if it is Vietnamese...) But don't worry, as some of you know well, I'm very used to that "operation" because I do that almost every time I drink alcohol...

Anyway, I went back to my bed, and tried to sleep. Before I got asleep, in a haze, my brain was spontaneously thinking something. What was thankful for small mercies was that those thinking was in English! Of course, they were not so logical, but still I was glad to find myself dreaming in English, although you may regard such a situation as ridiculous. hahaha....

After 11-hour sleep, I woke up 2 hours ago without any headache. Although I have to keep on taking care of myself for a while, I basically got fine again. I didn't know the reason, maybe cold (but I didn't have any fever), maybe food (but my roommate was not ill), or might be English, because I was so exhausted to listen to English last week...

Anyway, it was the story I got ill for the first time in U.S. Today, let's go to buy some medicines and ,of course, keep them in my bed room not in our public space. hahaha...
my home, Syracuse, Oct 19, 10:11

Saturday, October 18, 2008

Because it's a Chinese site...

外から帰ってくると、ルームメイトの彼女(my roommate's girlfriendです。念のため。)がPCでグレイス・アナトミーを見ている。「DVD買ったの?」と聞くと、「うんう、オンライン」と彼女。"How much was that?"と僕。ルームメイトの彼女:"It's free. Because it's a Chinese site!!"

こらこら…。


さてさて、今日は何をしていたかというとですね、夕方まで大学で勉強した後、うちのスクールのすぐ隣(徒歩1分!!)にある大学内のドームスタジアム(なぜだか知りませんがCarrier Domeって名前です)で、NBAの試合を観戦してきました。プレシーズンマッチだったんですが、片方のチーム(Phoenix Suns)には、僕でもいちおう名前を知ってるシャキール・オニールという選手がいて、もう一つのチーム(Denver Nuggets)にはうちの大学のOBで、北京五輪のアメリカ代表メンバーにも選ばれたアンソニー何とかという選手がいるということで、場内はそれなりに盛り上がってました。まぁ、こんな田舎にNBAがやってくるのも年に一回あるかないか、みたいですしね。主催者発表によると入場者数は2万2000人。

で、感想ですが、バスケ経験者やNBAファン、はたまた、スラムダンクの愛読者の皆様(←これが一番多そう…)には間違いなく怒られると思うんですが、正直、退屈でした…。バスケ経験ほぼ皆無という僕側の問題ももちろんあるにはあるんですが、周りのアメリカ人たちを見てても、それほど試合に集中している様子もなく…。

ボストンでサッカーを観たときもそうでしたが、彼らって、わりと平気で遅れてくるし、わりと平気で試合終了前に帰っちゃうんですよね。これには、みんな車で来ているので、渋滞に巻き込まれるとマジ大変、という理由もあるにはあるんですが、ともあれ…。日本の某縦じま球団(クライマックスシリーズの初戦もまた負けたみたいですが…)やヨーロッパサッカーに比べると、アメリカのスポーツ観戦のノリはだいぶ緩いなぁという感じがします。

試合後は、ドイツ人、韓国人と僕含め日本人2人で、Marshall Streetのバーへ。「春学期、なに受講する?」って話をしてたはずが、気がついたら、アメリカの愚痴を言い合う会に。中でもヒートアップしてたのが、ドイツ人のVちゃん。もともとおしゃべりな彼女ですが、ビールの勢いもあってか(ビールごときで酔っ払う子でもないんですが。。なんてったってドイツ人ですから。。。)、いつも以上の早口で、彼女の思うアメリカのイケてない所を、延々まくしたててました。気がついたら、10分以上ひたすら彼女一人がしゃべってる、なんてことも(笑)

彼女のアメリカ批判には、「そんなこと殊更言うても…」と思うところも正直ありましたが、一方で、僕はアメリカ流の思考をやすやすと受け入れすぎてやしないか??という反省もちょっと感じたひと時でした。
my home, Syracuse, Oct 17, 26:51