Saturday, December 20, 2008

Happy Holiday & Happy New Year

今日はこのあと、シラキュース空港へ奥さんを迎えに行ってきます。月曜の朝までここに滞在した後、二人で、この雪深い地方都市とオサラバし、ちょっと都会っぽいところ(真ん中にでっかい公園があるとこです。)と、ちょっとリゾートっぽいところ(話せるネズミとリアル海ガメに会ってきます。)へ新婚旅行に行ってきます。
 
というわけで、年内のblog更新は今回が最後。この4ヶ月間、こまめに読んでいただいた皆さま、本当にありがとうございました。自分自身、何のためにblogを書くのかよくわからないまま、友人Nの勧めにしたがって、とりあえず書き始めてみたわけですが、実際にやってみると、書き始める前には思いもよらなかったご利益がいろいろ転がっていたような気がします。

若干時間をかけ過ぎたのは反省点なので、その点には修正を加えつつ、来年もできる限り、日々の思いを綴っていきたいと思いますので、引き続き、どうぞお付き合いくださいませ。新年は(たぶん)元旦からの配信(?)の予定です。

働いてらっしゃる皆さんは、冬休みまで、まだあともう少しありますが、お風邪など召されませぬよう。そして、素敵な冬休みと、素敵なお正月をお迎えください。よいお歳を。
my home, Syracuse, Dec. 20, 14:21

Friday, December 19, 2008

Drawing over my Vision

ものすごい雪です。家の前の二車線の道路は、もはや一車線の道にしか見えません。今回のsnow stormは、ミシガン・イリノイからニューイングランドまで、アメリカの北東部一帯で猛威を奮っているとのこと。アメリカの主要都市が、かなり北に寄っているんだという事実を改めて実感します。
 
一方、今朝、自動車会社のbailoutが一旦決着。金融bailout法に基づく公的資金を使って、GMとクライスラーに、合計$17.4billionの「つなぎ融資」を行うとBush大統領が発表しました。ただし、両社は、3/31までに長期的な再生案を提出せねばならず、今回の措置は文字通り「つなぎ」。言い方を変えれば、最終的な判断は先送りにされたわけで、両社が再生案をまとめきれなければ、着任早々、Obama新大統領が大きな決断を迫られることになるかもしれません。
 
さて、詳しくはまた明日書きますが、年内のblog更新は、今日を入れてあと二回ということになりました。というわけで、今日は、留学中に描きたい自分自身の「ビジョン」について書いておこうと思います。
 
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
 
今週月曜日の記事にも書いたように、仕事をしていく上で、大きな「ビジョン」、「プリンシプル」を持つということは、非常に大事なことだと思う。繰り返しになるが、芯となるものが自分の中にあれば、どんな局面にあっても、自信を持って右か左かを決められる。
  
今学期受講した"Energy, Environment, and Resource Policy"は、そんな「ビジョン」を描く上で、きっかけとなる視点をいくつか与えてくれた授業であった(先生の教え方がうまかったかどうかは別にして。)。石油・石炭などのエネルギーについての本を読む中で、それらへの依存からの脱却(「依存」「脱却」という言葉がそもそも正しいのか、という気もする)というのは、決して善意や環境危機意識だけでどうにかなるものではなく、相当の戦略とリーダーシップが必要だということを改めて実感した。また、完全に「脱却」することはできないだろうし、そうすべきでもないだろうということも。昨日紹介した期末レポートを通し、温暖化対策が究極的には途上国の経済発展の制限につながりうる、という視座を、自分なりに納得のいく形で得られたことも大きかった。
  
一方、世の中の動きとしては、金融危機と、Obama氏の大統領当選という、2つの歴史的変革の瞬間をリアルタイムで見れたことは非常に大きかった(もちろん二つとも現在進行中。)。僕自身の「ビジョン」に関連付けるならば、前者からは、人々や社会が、経済不安や雇用の喪失に対して、いかに大きな反応を示すかということを、改めてよく観察することができた。この状況にあって、雇用や経済のことを省みず、環境のことだけを訴えていたら、バカ呼ばわりされても仕方がないと思う。また、Obama氏の政策に対しては、ついに本当の意味での「環境と経済の統合」が実践されるのではないかとの期待を持っている。もちろん、その成否は来年1月20日以降にならないとわからないが。

これらの経験を通して、いま思っているのは、「完璧な形での温暖化対策の解決などというものはあり得ず、諸々のstake holedersの妥協の積み重ねとしてしか温暖化対策は前進していけない」といこと。では、その「妥協の着地点」はどのあたりであるべきなのか、また、どういう形であるべきなのか―。この問に対する答えが、具体的に見えてくれば、それは、自分にとっての「ビジョン」に直結するのではないかと思う。留学中の残り1年半で、自分なりに明確にしたいポイントの一つ目は、その点である。
 
しかし、仮にそうやって全体像が描けたとしても、その着地点への誘導の全工程を自分で担うなんてことはもちろん到底無理なわけで、自分にできることといえば、そのプロセスの中のごく限られた一部分に心血を注ぐことでしかない。であれば、自分は、どのパートを受け持つのにもっとも適しているのかを見定め、そのパートを受け持つために必要な実務的知見を身に着ける、ということもこの留学中にやっておかなければいけないことである。これらが、「ビジョン」につながる、二点目、三点目になろう。
 
 
自分としては、もう少し考えがまとまっている気がしていたのだが、いざ実際に書いてみると、かなり抽象的なレベルにとどまっていることがよくわかった。とはいえ、多少なりとも方向性が見えてきているのは事実。今日ここに書いたことを骨格にして、残りの留学期間、少しでも立派に「肉付け」をしていきたい(おなかの周りのお肉だけでなく…。)
my home in the midst of tons of sonw, Syracuse, Dec. 19, 22:39

Thursday, December 18, 2008

Trade Barriers as Climate Change Policy

「奥さんが来るまでに痩せるぞ」作戦は、時間的に間に合わないことが確実になったので(最初から無理だったんじゃないのかという声も。というかそういう声しか聞こえてきません。)、「散髪とコンタクトでごまかすぞ」作戦に変更。今日は、アメリカではじめてのコンタクト購入も無事入済ませ、散髪も、美容院でそれなりにいい感じに切ってもらえたので、たぶん8割方はごまかせるんじゃないかと思っています(根拠不明)。
 
さて、だいぶ遅くなりましたが、今日は"Energy, Environment, and Resource Policy"の期末レポートで調べた内容を簡単に御紹介します。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆
 
レポートで扱ったテーマは、温暖化対策政策の一環としての輸入障壁措置(trade measures)。ザックリ言うと、「自国と同レベルかそれ以上の温暖化対策をとっていない国からの輸入品には、税関で何らかの負担を課す」というもの。実際に立法化された事例はまだないが、欧・米でその導入に向けた動きがある(米:今春、国会に提出された12本の温暖化対策法案のうち、Lieberman-Warner法案を含む約半数が、このtrade measuresを含んでいる。 欧:EU-ETSフェーズⅢの案に抽象的ながらtrade measuresに関する記述がある。)。
 
その導入に当たって最大の懸念となると見られているのは、WTOの定める自由貿易ルールとの衝突。WTOは、締約国が「人間、動物又は植物の生命・健康を守るのに必要な場合」や「枯渇性天然資源(exhaustible natural resources)の保全に関係する場合で、(輸入国)国内における生産又は消費に関する規制と連動して行われる場合」などに、輸入障壁を設けることを認めている(GATT第20条)が、その適用除外規定が、"Process and Production Methods (PPMs)"(製造工程及び製造方法)にまで及ぶか否か(つまり、製品そのものが環境破壊を引き起こすわけではないが、その製造段階において環境破壊を引き起こしているようなケースもGATT第20条の対象となりうるか否か)については、論争がある。
 
これについては、Jeffrey Frankelというクリントン政権の下で大統領経済諮問委員会(Council of Economic Advisers;略称CEA)のメンバーを務めた著名な国際マクロ経済学者(現在はハーバードのケネディスクールに在籍)が、この10月に"Global Environmental Policy and Global Trade Policy"という論文を発表している(この論文自体は、経済学というより国際法的な視点からの分析。)。その要旨は、「エビ-カメ事件(the shrimp-turtle case. 詳細はこちらを)などの前例に照らして考えると、trade measuresは、うまく設計されていさえすれば、理論上はWTOルールに整合しうる(Trade measures, if well designed, could in theory be WTO-compatible)」というもの。
   
ではそもそも、trade measuresのメリットとは何なのか。これについて同教授は、competitivenessleakageという二つの概念を挙げて説明している。いずれも、京都議定書に代表される既存の多国間交渉をベースにした取組(同教授はmulti-lateral approachと総称。)の欠点として挙げられているものだが、前者は、国際間で取組の強度に差がつくことにより、より厳格な規制を敷いた国が、経済的競争力を失ってしまうというもの。当然のことながら、これは主に(輸出)産業界が懸念している点。一方、後者は、同じく取組の強度に差がつくことによって、より規制の強い国から、より規制の弱い国への汚染の漏出(leakage)が起こり、全世界で見れば、何もしない状態(buisiness-as-usual)よりも悪くなり得てしまうというもの。これは、①高炭素排出型の工場の移転、②高規制国における高炭素型燃料の需要減退→高炭素型燃料の価格下落→低規制国における高炭素型燃料使用量の増大 という2経路を通じて起こるとされる。こちらは、主に環境保護派によって懸念されている点。trade measuresは、これら二つの問題を克服するのに有用であるというのがFrankel教授の意見である。
 
以下は、Frankel教授の論文を離れ、僕自身の考えであるが、competitiveness問題に関する輸出産業界の懸念を払しょくし、同時に、安い輸入品の脅威にさらされている国内向け製造業者の後押しを得られるという意味では、trade measuresは、国内意思決定プロセスにおいて、multi-lateral approachに比べて、はるかに合意を得やすいのではないだろうか。また、国際交渉という極めて煩瑣なプロセスを省略できるというのも大きなメリットだ。一見、全世界で取り組まないことによるデメリットが大きいようにも思われるが、もし仮に、EU・米国(北米)・日本の3局が同様の規制を敷いたとすれば、世界のマーケットのかなりの部分を押さえることが可能であり、このことによるデメリットはそれほど大きくはならない(この点については、Frankel教授も指摘している。)。
 
しかし、もし仮に、WTOルールとの抵触問題がクリアされたとしても、深刻なデメリットは他にもあるのではないかと思う。
 
一つには、たとえ法的に問題がなかったとしても、特定の国に対して、実際にこの措置を発動するとなると、国際政治上かなりの緊張を伴うのではないかという点。何せ、シロクロの判断は、輸入国によって行われるわけである。たとえ何らかの独立機関にその判断を委ねるとしても、政治から完全に自由になることはできないだろうし、またどのような方法を取ったとしても、輸出国側を完全に納得させることは難しいだろう。
 
また、実はこれが一番本質的な問題だと思うのだが、有体に言えば、この措置は、先進国が自国内の市場から、発展途上国の製品を占め出すための道具として使えてしまう。あるいは、仮にそのような意図がまったくなかったとしても、結果的にそのような結果になり得てしまう。つまり、やや極端に言えば、「温暖化対策を推進するために途上国の経済発展の機会を制限する」という構図が浮かび上がってくる。ただしこれは、trede measuresに固有の問題ではなく、あらゆる手法による温暖化対策が、本質的な部分で抱えている問題だと思うが…。  
 
これら二つのデメリットは、WTO問題と同じか、考え様によってはそれ以上に深刻なものであるが、だからと言って、trade measuresという手法に未来はないかというとそんなことはないと思う。デメリットもあるとはいえ、メリットは確かに大きいし、multi-lateral approachの難航ぶりは周知のとおり。すぐに立法化されることはないにしても、ひとつの有力なオプションとして提示され続けるのではないだろうか。
 
来年の国会、アメリカでは、排出量取引法案の成立が一つの焦点になると思われるが、その法案で、trade measuresがどのように扱われるかについても、watchしていきたい。
my home, Syracuse, Dec. 18, 26:00

Internship Searching

インターンの準備をようやく本格的に始める。学期中は忙しく、学期後もなんだかんだで忙しくて、結局このタイミングになってしまった。

インターン先の候補としてどんなところがありえるのか、土地勘がないので、結構悪戦苦闘。日本人の人でも、D.C.のthinktankの名前をぽんぽん言える人がときどきいるが、なんであんなふうになれるんだろうか。僕が勉強しなさ過ぎなだけ??

明日はいろいろやることがあるので、明後日もう一日、インターンの作業に費やそうと思う。

一週間前は、真夜中までにぎわっていた自習室も、今日は、僕と韓国人のK君の二人だけ。このblogでも何度か書いたが、アメリカ人は、学期が終わるや否や、一目散に実家に飛び立っていく。よくいわれることだが、彼らのon-offの切り替えは本当にはっきりしている。

そんな彼らを見ていると、(ほとんどのクラスメイトは来夏卒業の一年コースなので、)就職活動とかしなくて大丈夫なのかと心配になっていたのだが(別に僕が心配する必要もないんですが…)、この前、友達に聞いてみると、「卒業後、即、就職」というフローには、みんな、そんなにこだわりっていないらしい。春学期から就職活動を始め、卒業後に本格化させて、冬ごろから働き始めるというのが一般的なコースとのこと。なので、卒業時点で行き先が決まっていなかったとしても、日本のように、それが「悲劇的状況」ということにはならないらしい。

実際住んでみると、日米のいろんな違いが見えてくるが、(ホワイトカラーの)雇用事情については、こっちの方が「まとも」だと感じることが多い。変な歪みがない。結局その違いって、突き詰めて言えば、「再就職市場が異様に狭い」というかたちでの、市場の"歪み"があるかないかの差なんじゃないかと思うのだが、邪推が過ぎるだろうか。
my home, Syracuse, Dec. 18, 26:40

Wednesday, December 17, 2008

American Bureaucracy

しばらくPCの画面に集中していて、ふと顔を上げてみると、窓の外がいつもよりも明るい。何だろうと思って外を見てみると、一旦融けていた雪がまた積もり始めている。雪の積もっている日は、普段より外が明るいんだという事実に気づく。当たり前のことかも知れないが、そんなことも雪国で暮らしてみて初め知りました。

さて、今日は、ある意味笑うしかなかったお話を。

今日は、朝から、クラスメイトの留学生二人と一緒にNY州の免許を取りに。これまで3人とも国際免許証で乗っていたが、滞在中に有効期限が切れてしまうので、こっちの免許を取る必要がある、というわけ。

まずは、連邦政府ビル内に入っているSocial Security Administration(SSA)へ。ここで、「この人は、Social Security Number(SSN)を取得できない人です」ということの証明となるletter(30日間有効)をもらう必要がある。

ちなみにSSNというのは、もともと徴税用に導入され、いまや事実上の「国民背番号」となっている9桁の番号のこと。官民問わず、何か登録をしようとすると必ずといっていいほど求められる。アメリカ人は基本的に全員、SSNを持っているが、外国人は就労者しか取得できない。自動車免許の取得の際にも当然SSNを求められるわけだが、I-20ビザ(留学ビザ。就労は禁じられている)で渡米している僕のような学生は、就労者ではないのでSSNを取得できない。そこでSSNを管轄するSSAからのofficialなletterが必要になるというわけ。免許発行を管轄する州陸運局でI-20を見せれば済む話だと思うのだが…。

ともあれ、制度は制度と割り切って、SSAで待つこと2時間弱。ようやくletterを受け取って、一路、NY州陸運局(Department of Motor Vehicles。略称:DMV)のSyracuse事務所へ。10分ほどのドライブでDMVに着いてみると、なんと停電で閉鎖中。しばし途方にくれる3人。しかし、North Syracuse市にもDMVがあることを思い出し、停電中のofficeの外で油を売っていたDMVの職員に大体の道順を聞いて、Northの事務所へ向かうことに。

途中、道に迷うも、11時半頃、なんとかNorth SyracuseのDMVに到着。しかしここで思いもよらぬ事件が…。

SSAでもらってきたletterを添えて免許取得の申請書を提出したところ、「このletterは無効だ」という。なんとなれば、letterの一番下に、「この書類は、『この人物がSSNを取得できない』ということを有効に証明するためのものではない」との一行が添えられていたから(正確な英語は忘れましたが、だいたいそんな感じの文意。)。確かに、この一文は意味不明。ただ、そのletterに書かれている内容からは、僕らが制度上、SSNを取得できないことは明らか。かつ、何より、その紙は「これからDMVに行って自動車免許を申請するので、そのためのletterが欲しい」といって、SSAからもらってきたもの。その旨、窓口の女性に伝えるも、最後の一文が引っかかって、あくまで「No」。さらに押すと「supervisorに聞いてみる」と言って、実際、彼女の上司に聞いてくれはしたものの、そこでやっぱり否定されて、the end。やむなく、僕ら3人は、高速を飛ばしてSSAへ戻ることに。

その時点で、letterをもう一度よく見てみると、Y君が持っていた、夏ごろに同じSSAから発行されたという同じ趣旨の(はずの)letter(既に有効期限切れ)とは、様式が違っていて、「謎の一文」は夏のletterにはなかったことが発覚。間違った紙をつかまされたのかと思いつつ、また一時間以上待たされた後、SSAの事務所でこれまでの経緯を説明すると、やっぱり今朝渡されたものが僕たちの必要としているletterだという。「このletterがDMVで拒絶されるなんてケースを聞くのは初めてだ、理由がわからない」と言うので、「僕らはもっとわからない。なんとかしてくれ」と応酬すると、「ここはFederal(連邦政府)、あちらさんはState(州政府)」と言ってみたり、「まったくbeuraucracyな出来事だねぇ…」と言ってみたり、正直、日本で同じこと言ったら袋叩きにあいそうな開き直り的発言をこともなげに連発。「最後の一文はなんだんだ?」「なぜ夏のものから様式が変わったんだ?」と聞いてみても「少なくとも最近はこの様式を使っているし、このletterがDMVに蹴られたなんて話はこれまで一度も聞いたことがない」の一点張りで埒が明かない。

DMVの受付終了時間(15:30)も近づいてきたので、仕方なく、最後の望みをかけて、最初に行った方のDMVにもう一度行ってみることに。今度は、停電も直っていて、締切15分前に何とか滑り込む。面倒くさいので今日一日の経緯など、何も説明せずに、シレっと件のletterを添えて提出してみたら、何も言われずに受理。試験にも通り、半日余計にかかったものの、なんとか当初の目的は達成することができた。

それにしても、である。

停電という不運にも見舞われたとはいえ、半日で済むはずの仕事に丸一日もかかってしまった。それはとりもなおさず、North SyracuseのDMVやSSAの対応はあまりにもひどかったから。いかにもアメリカ的と言ってしまえばそれまでだが、あまりの無駄の多さに、怒りというより呆れてしまった…。

と、愚痴っているだけでは意味がないので、この事例から、多少なりともアメリカ人の労働気風の分析を。

まず言えることは、「組織としての責任」という意識が日本に比べると著しく希薄だということ。つまり、何か問題が起こったとき、その原因が自分の職責の範囲内にはないと判断した時点で、その担当者は思考停止に陥ってしまう。その人自身の職責の範囲内ではないにしても、その人の属する組織が責任の一端をになっているということに対して、申し訳ないと感じたり、何か問題復旧のための努力をしようとしたり、といった行動がほとんど見られない。ましてや、「連邦政府であれ州政府であれ、同じ"役所"なんだから、その間に落ちた問題で市民を困らせていることは、原因がどっちにあるにせよ、"役所"として申し訳ないことなんだ」なんて発想は、彼らの頭には微塵もわいてこないんだと思う。これが一点目。

二つ目は、とかく経験主義的だということ。今日の例でいえば、SSAのおっさんがその最たる例。論理的に文章や状況を理解して、そこから結論を引き出そうとする努力がまったく見られない。「これまでもこれでやってきた」「これまでも問題なかった」と言うだけで、それ以上の論理的な原因追究には至らない。

三点目は、裁量の余地が非常に大きいということ。この国で暮らしていると、「supervisorに聞いてきます」という言葉をよく聞く。日本語で言うところの「ウエに上げます」だが、一つ目との関係もあってか、この国の人たちは、ちょっともめるとすぐに「ウエに上げ」ようとする。そのこと自体、組織の効率的運営という観点から、必ずしも悪いことではないのかもしれないが、そのあとに出てくる「supervisor」なる人が往々にして甚だ怪しい。したり顔で物事をさばくのだが、彼らの言うことがまちまち。今回、ふたつのDMVでletterに対する判断が全く違っていたように。二点目とも関係するが、たぶん、客観的なルールから演繹的に結論を引き出すことを重視する風土が少なく(それをすれば、ブレは少なくなるはず)、安易に個々人の経験に頼って結論を導くことを容認する雰囲気があるので、superbisor次第で判断がブレる、ということになるんだと思う。

以上、なんだか長々と書いてしまいましたが、今日一日の笑うしかなかったある意味貴重な(?)経験と、その経験から感じたことでした。(新しい筆致、いまだ定まらず…。)
my home, Syracuse, 27:00, Dec. 16

Tuesday, December 16, 2008

Career Switching in U.S.

今晩(というかもうほとんど「昨晩」ですが)は、いまや数少なくなったSyracuse残留組で夕食へ。寿司を食べに行くつもりが、一時間待ちを宣告され、あえなく普通のアメリカンなレストランへ。こっちも決して不味くはなかったが、店の中はがら空き。寿司人気の根強さを身にしみて実感(寿司食べたかったなぁ…)。

"普通のアメリカンなレストラン"で隣の席になったMちゃん(生粋のボストニアン)と、キャリアの話になる。彼女は、主にヨーロッパへの語学留学をあっせんする民間企業に勤めていたが、仕事を変えたくなって、この大学院に来たとのこと。Mちゃんのように、途中でキャリアを変えるのは、アメリカでは普通なのかと聞いてみたところ、彼女曰く、「おじいちゃん・おばあちゃんの代までは、アメリカでも一生同じところで働くのが普通だったと思う。お父さん・お母さんの代になってその状況はだいぶ変わり、今では、一生に2,3回仕事を変えるのがむしろ普通。民間からpublic sectorに転職する人もいるし、public sectorの中で、転職する人も多い」とのこと。

僕は密かに(ってこともないか。)、日本の労働市場(特にpublic sector)はもっと開放的になるべきだと思っているが(それは、働く個々人のためでもあり、組織のためでもあると思う)、アメリカもかつては日本と同じように終身雇用が一般的だったという話は興味深い。何がきっかけで変わってきたんだろうか。

こんど、NOVAの先生(N君)にでも聞いてみよう。
my home, Syracuse, Dec. 16, 6:30

Monday, December 15, 2008

Review of Last Semester

学期が終わってから、すでに少し日がたってしまいましたが、今学期の反省と、来学期に向けた展望・抱負を。

1.英語
予想通りだが苦労した。そしてわかったことは、普通に授業に出ているだけでは、英語を伸ばす機会としては十分ではないということ。リーディングや、フォーマルな英語のリスニングの機会はふんだんに与えられるが、その上のレベル(書く、話す、nativeの日常会話を聞く)になると、授業に出ているだけではとても追いつかない。このレベルの英語を身につけるためには、意図的に、そのための機会を設けないといけないということを痛感。

対策として、まずは冬休みの間にできるだけ英語の練習をすること。インタビュービデオのシャドーイングや、ドラマを見ながら日常会話を覚えることは、それなりに意味があると思う(あって欲しい)。あとは、友達と英語で話す機会をできるだけたくさん作ること。一人で練習するにせよ、誰かと話すにせよ、とにかく英語を声に出すことが一番効率的な上達方法だと思う(なぜなら、脳みそ君が一番英語に集中してくれるのは、話しているときだと思うから)ので、ルームメイトも香港に帰っちゃったことだし、誰にはばかることなく大声出しつつ練習あるのみ。
(と言ってったら、HSBCのコールセンターから電話がかかってきました。相変わらず何回も聞きなおしましたが、夏頃に比べたら、だいぶ人間らしいコミュニケーションができるようになったもんだと思います。)

春学期は、誰かnaitiveを捕まえて、定期的に英語で話す機会(毎週ランチに行くことを約束させる、とか)を無理やりでも作ろうと思う。とりあえず…元NOVA講師Nクンにメールしよう。

2.授業
全体的には、正直、消化不良の感あり。鬼のように出される(が、かといって必ずしも授業中に触れられるわけでもない)読み物を、どこまで真面目に読むべきなのか、最後まで感覚がつかめなかった。また、あまり積極的に授業中に発言できなかったのも事実。よく言われることだが、拙い英語力で発言するには、それなりの作戦と準備が必要。今学期は正直そこまで手が回らなかった。来学期は、授業中の積極的な発言をひとつの目標にして、そのための工夫を練っていきたい。

個別に見ていくと、"Energy, Environment, & Resource Policy"は、授業内容はともかく、エネルギー/環境関係の良著をまとめ読みすることができたという意味では◎。この授業(の読み物?)を通して、アメリカにおけるエネルギー/環境事情の土地勘を掴めたといっても過言ではないと思う。"Public Organization & Management"は、正直、英語のリスニングの勉強の場で終わってしまった感じ。先生と生徒の間のディスカッションがメインのクラスなので英語がもう少しできれば、もっと得られるものがあったのかもしれないが。ただ、英語のことはさておいても、自分が受けたい授業は、こういったマネジメント論・組織論的なものではなく、むしろ、具体的な政策に関するものだったり、その背景となる経済学理論に関するものなんだろうということがはっきりわかった。"Introduction to Statistics"は、Lopoo先生の教え方のうまさに尽きる。来学期の統計学の授業(必修)も、この先生のコマを取れたのはラッキー。自分自身の問題としては、統計スキルを「使う」ことを意識しないと、ただ「習う」だけでは単なるお勉強で終わってしまうということ。その点、来学期の課題。"Public Budgeting"は、先生の教え方も、授業の内容も、少なくとも僕にとってはso bad…。別に良い点で卒業しないといけないというわけでもないので、来学期以降も、不幸にして興味を持てない授業に当たってしまった時は、適当に流して時間を節約するというのもありだと思う。

来学期の各個別クラスの見通し・方針については、改めて年明けに。

3.その他
なかなか時間がないが、一度、英語論文の書き方についても本を読むなりしてきちんと学ぶ必要がある。できるだけ、年明け、春学期が始まるまでに。

インターン先の確保は引き続き、冬休みの課題。「エネルギー」、「CDM」、「D.C.の意思決定プロセス」、「貧困国の開発」といった軸で探したい。

秋学期(特に終盤)の反省点は、集中力を維持しきれなかったこと。無駄にだらだら長時間、PCの前に座っていたことは否めない。来学期は、もっと効率よく、集中的に。

良質な英語のblogをいくつか見つけて読もうと思う。こちらのblogには、新聞メディアに負けていない(というか、ある意味では、新聞以上に優れた)モノがあると聞く。なかなか時間はないが…。良いのが見つかったらまた紹介します。

4.ビジョン
大きな話になりますが、あと1年半の間に、今後10年、20年と働いていく上で自分のよりどころとなるビジョンを描いて帰りたいと思っています。幕末から昭和にかけての偉い(と言われている)人たちの多くは、留学中にいろんな本を読みあさり、彼らなりの大きな絵を描いて日本に帰ったという話を聞きます。「ビジョン」というのは、言い方を変えれば、白洲次郎の言うところの「プリンシプル」でもあると思っていて、なんにせよ、何か一つ価値判断の芯となるものを自分の中に持てれば、どんな局面にあっても、自信を持って右か左かを決められるし、それがなければ、日和見的に付和雷同していくしかない、ということだと思います。とはいえ、日々の業務の中にあって、そんなビジョンを描くためのまとまった時間を確保することは容易ならざること。そういう意味では、この留学期間は、絵を描くためのラストチャンスと言っても過言ではないと思っています。

いま、「ビジョン」の芽のようなものは頭の中にあるので、これについては、年明けにもう一度詳しく書きます。

5.最後に
出国前、自分なりにある種の閉塞感、伸び悩み感を感じていたこともあり、アメリカに出れば、現地では何も失うものはない、人の評判を気にせず、思う存分、自分のやりたいこと、やるべきことをやろうと思っていたことを思い出します。実際、アメリカについて間なしの頃は、ある意味毎日がサバイバルで、体面も気にせず、いろんな人に頼ってゴリゴリと道を拓いていました。それからわずか5か月ですが、いったんこちらの暮らしに慣れてしまうと、英語に不自由するとはいえ、基本的には日々至って快適で、また、周りの友達は、良くも悪くも、学生のノリの人たちなわけで(学生なので当たり前)、ある種、そこの居心地の良さに安住していた気もします。

残り一年半になってしまいましたが、もう一度初心に戻って、hungryに、foolishに、やっていきたいと思います。
my home, Syracuse, Dec. 15, 13:25

Sunday, December 14, 2008

お知らせ

一部コアな読者の皆様に支えられつつ、細々と運営しております当blogですが、1semesterを終え、①アメリカでの生活ぶりを記録し、お伝えするという意味では一巡りした(有体に言えば、マンネリ化してきた!?)、②はっきり言ってブログの執筆に時間をかけ過ぎている、③残り1年半で、それなりのビジョンを形成する必要がある、という3つの理由から、勝手ながら、以下の通り、編集方針を変更させていただきます。

1.基本的に、考えたこと・感じたことの記述に特化し、エピソードの紹介は減らす(天然系ドイツ人Vちゃんネタは減るかもしれません。)
2.「です・ます調」が面倒くさいときは「である調」で書くことも辞さない(まぁそんなにたいしたことではないんですが。)
3.1日1回の更新にはこだわらない。(1日2回以上を目指す、という意味ではありません。)

というわけで、これまでの執筆スタイルを、多少なりとも気にいっていただいていた皆さんに、今後も楽しく読み続けていただけるかどうかはわかりませんが、もし次回以降の記事も気に行っていただけたならば、引き続き、お付き合いくださいませ。もし逆に、「そんなんだったらもういいよ」と思われた方は、必ず2人新たな読者を勧誘した上で、去って行ってください(ウソ)。
my home, Syracuse, Dec. 14. 23:16

Saturday, December 13, 2008

Single Life Comes Back

一人暮らしの日々が戻ってきました。

昨日の朝、ルームメイトを送りに空港へ。もはや多くは語りませんが、最後の最後まで手間のかかる人でしたね。というか、彼の部屋の片付けがまだ終わってないので、「最後」でさえないし…。まぁ、せいぜい社会にもまれてください、という感じで。

空港でバイバイして、お家に帰ろうとしたら、右前輪がパンクしていることが発覚。CR-V君、ほんと月一でトラップをしかけてくれます。車が悪いのか、オーナーの運転が悪いのか、はたまた、オーナーの日頃の行いが悪いのか…?ジコると嫌なので、その足(タイヤ?)でディーラーへ。先月から背面ドアがハンドアのままになってたので、それも併せて直してもらって締めて$99也。何かと金のかかるコです…。

夜は、パーティ二件を梯子。ひとつは、「fall semester お疲れ様ポトラックパーティ」。"鶏肉ソテーのみぞれ煮"なる料理を、webを見ながら作って持ってったら、これが意外なほど好評で◎。確かにおいしかった。簡単なんで、また時々作ります。クラスメイトのD君が、七味唐辛子にはまってしまい、表面が真っ赤になるまでかけまくってました。彼曰く「これ、おいしい。確かにおいしい。が、お前が言うほど辛くはない」とのこと。あ、そっか。彼、インド人だった。。。(笑)

二件目は、このoffに結婚するアメリカ人N君(元NOVA講師)のバッチェロー・パーティ。といっても、「女人禁制」というだけで、普通にバーでおとなしく呑んでました(いや、ほんとに。)。2時前にバーから出たら笑けるくらいに雪が積もってて、さっそく雪合戦開始。ここで雪国育ちのカザフスタン人B君(二児の父!)が、異様な強さを発揮。彼曰く、「Syracuseの冬?あったかいじゃん」とのこと。カザフ、恐るべしです。

そして帰ってきてニュースを見たら、Big3 bailout法案がポシャって、ドル円が88円台に突入してました。ははは。なんだこれ!? 意味わからんと思いつつ、昨夜はそのまま寝ましたが、一夜明けてニュース(AP)を見てみたら、民主党と共和党でほぼ合意できかけていた妥協案を自動車労組(UAW)が蹴ったとのこと。UAWはもっと有利な条件を引き出せるって判断したんですかね。こういう関係者間の調整を、ガチンコでやっちゃうところがアメリカだなぁと思います。日本だったら、内々で固めてから表に出しそうなもんですけどね。まぁ今回に限っては、それがよかったのかどうかわかりませんが…。法案がポシャっちゃったので、ホワイトハウスは10月の金融bailout法案($700 billioin)の一部をデトロイトに充てられないか検討中だそうです。

ちなみに同記事によると、先月だけで53万3000人の人が全米で職を失ったとのこと。月間としては、ここ30年で最悪の数字だそうです。今月もそれと同じか下手したらそれ以上の人が職を失うんでしょうね…。まったく、どうなることやらです。
My home, Syracuse, Dec.12, 26:43

Thursday, December 11, 2008

Obama chooses energy, enviro posts

ついに、Obama政権のエネルギー/環境チームが新聞に載りました。正式には来週発表の予定だそうです(ちなみに、この国では、energyとenvironment(あるいは、energyとclimate)は、もはや一蓮托生のものとして、いつもニコイチで出てきます。)以下、AP通信の記事(10日9:25pm ET)からの情報を。
  
〇 Energy Secretary: Steven Chu
〇 EPA administrator: Lisa Jackson
〇 President's energy "czar": Carol Browner
〇 the White House Council on Environment Quality: Nancy Sutley
  
「エネルギー問題担当大統領顧問」とでも訳せばいいんでしょうか。Brownerさんが着任予定のポストはオバマ内閣での新設ポストで、「エネルギー及び環境政策、とりわけ気候変動問題のような連邦政府の(既存の)組織構造にうまくはまってくれない問題に絡むさまざまな機関をコーディネートすることが期待されている」ポストとのこと。「さまざまな機関」にはEPA(環境保護庁)のほか、運輸省、エネルギー省、内務省(自然環境の保全を所掌)が含まれるそうです。どんな働きをするのか、かなり興味深いので、1月の政権発足以降、彼女の動きはフォローしていこうと思います。
  
以下、4人のプロフィールを簡単に(これもソースはAP通信の同記事)

〇 Energy Secretary: Steven Chu
1997年のノーベル物理学賞受賞者。授賞理由は"work in cooling and trapping atoms with laser light"だそうです。ふむふむ。(いや、まったくわからん。)今はバークレーで教えてるそうですね。(でたっ!! バークレー閥。既に入閣二人目ですよね。) バークレーにあるエネルギー省の研究機関の所長も勤めておられ、着任以来、燃料電池とか太陽光発電とか、代替エネルギーの研究をpushしてきたとのこと。筋金入りです。
  
〇 EPA administrator: Lisa Jackson
ニュージャージ州環境保護局の前コミッショナー。EPAでも16年間の勤務経験があるとのこと。アメリカ基準でいえば、ほぼ「たたき上げ」といえるんですかね。今はニュージャージー知事の首席補佐官。ご専門はchemical engineering。出身はニューオリンズで、出身大学は、あっ、Tulane Universityだ!!(←某友人が在籍中)。ちなみにそのあとプリンストンも出られてます。
 
〇 President's energy "czar": Carol Browner
クリントン政権の8年間、まるまるEPA長官を務めたお方。今はいくつかの環境団体の役員をされていますが、目下、Obama政権移行チームで、energy & environment グループのトップを任されている人でもあります。そのまま、Obamaさんと一緒にシカゴからホワイトハウスへ平行移動、といった感じでしょうか。
  
〇 Chairperson of the White House Council on Environment Quality: Nancy Sutley
現在、LA市でenergy & environment 担当の副市長を務めておられる方。ハーバード・ケネディスクールご出身で、学部は、シラキュースの永遠のライバル(だとこっちが勝手に思ってる)コーネル。上のお二人同様、この方もEPA出身です。カリフォルニア州の水資源管理委員会委員や、同州知事(シュワちゃんの前の知事)のエネルギーアドバイザーの経験もありとのこと。ちなみに、AP通信曰く、"first prominent gay to earn a senior role in Obama's new administration"だそうです。
  
経歴を見ていると、ワクワクしてくる人事です(僕だけ??) それにしてもこの分野は、カリフォルニアがお強い。Bush政権下でやりたいことをやらせてもらえなかったカリフォルニア州の逆襲(??)が連邦レベルで始まりそうな予感です。
 
というか、既に始まりました。今日、下院でBig3のbailout法案が可決されたというニュースは日本でも流れているかと思いますが(金融危機関係のニュースは、日本の報道もかなり迅速かつ正確だと思います。それ以外は…。)、実は、この法案の中で、カリフォルニア州選出民主党議員たちが良い意味で火事場泥棒的に(←日本語としておかしい。。)加州での自動車規制を自動車会社に呑ませる規定を盛り込むことに成功しました。以下、AP通信の別の記事より抜粋。
Democrats agreed to scrap language — which the White House had called a deal-breaker — that would have forced the carmakers to drop lawsuits challenging tough emissions limits in California and other states. But they kept a provision to force the automakers to abide by those states' limits — a kind of consolation prize for environmentalists, who already were livid at the raid of the fuel-efficiency program.
背景をあまり詳しく知らないので詳しいコメントはできませんが、"consolation prize for environmentalists"(環境派への残念賞)と記事にはあるものの、「自動車会社は州規制に従わなければならない」という規定が入ったわけですから、加州や環境保護派からしてみれば、「実」は確保できたんじゃないかと思うんですが…。背景事情など、ご存知の方がいらっしゃれば(バークレーに住んでる人ととか!!)、ぜひ教えてください。
My home, Syracuse, Dec. 11, 27:00

Wednesday, December 10, 2008

The Break Has Come!

Fall Semester、終了しました~!! 最後の統計学のテストは、まぁまぁぼちぼち。いろいろ反省もありますが、とりあえず学期はいったん終了。これから1月半ばまで、1ヶ月間のお休みに突入です。

来学期に備えて、今学期の反省は改めてしないといけませんが、まずは、この休み中の計画を。(←というわけで、今日の書き込みは99%は自分用。)

<奥さんが来る日までにすること> (優先順位順)
1.義務的にやらないといけないこと(年賀状の準備、paper work etc.)
2.インターン先探し(→できるだけ1月前半にインタビューを受けるアポを入れる)
3.英語のトレーニング(→特にスピーキング)
4.トレーニング(てか、ダイエット。)
5.今学期の反省をする。
6.英語で本を読む。

ちなみに、上にも書きましたが、冬休みには、奥さんが遊びに来てくれます。私ごとで恐縮ですが、超楽しみでございます。

ちなみに、ついさっき、ルームメイトから電話があって、明日の朝発つことにしたとのこと。おい!なんでそんなに急やねん!!! という話なんですが(そもそも荷物整理は間に合うのか??)、今晩は、少しゆっくりおしゃべりして(彼にその余裕があれば、ですが…)明日の朝は、空港までお見送りに行ってこようと思っています。

1.5年生をしていたアフガニスタン人のクラスメイトも、今月中に帰国することになったとのこと。この前聞いたときには、D.C.に移る道を模索しているとのことでしたが、結局、帰ることになったみたいです。彼の実家は、カブール近郊。ん~、どんな気持ちなんでしょうね…。

明日の夜は、その彼を囲んで、ポトラックを開くので、できればちょっと深い話も聞いてみたいなぁと思っています。

待ちに待ったwinter breakが始まりましたが、いささか寂しい季節でもあります。
Maxwell School, Syracuse, Dec. 10, 19:53

Tuesday, December 9, 2008

Final Lap to go

いよいよ明日で今学期もおしまいです。明日は8:30からstatsの試験、4:00にbudgeting追加課題の〆切。今日のbudgetingの試験は予想通り(?)惨憺たる出来栄えだったので、最終日の明日くらいは、頑張って良い結果残します。

というわけで、今日のblogは(ほぼ)お休み。気になったネタの紹介だけしておきます。

Obama says climate change a matter of urgency
日本でも報道されてると思いますが、アル・ゴアちゃんがシカゴに行って、オバマ & バイデンと温暖化問題について語らったそうです。昨日あたりのこちらの報道では、「ゴア、入閣か??」みたいな記事も出てましたが(Department of EnedrgyとEPAトップが両方ともまだ空席なので)、今日の記事を見てると、その線はなさそうですね。実際、ゴアの話を聞きたかったということもあるんでしょうし、「環境やるぞ」っていうアピールの意味合いもあったんでしょうね。「ゴアちゃんとお話ししました」というだけで、十分ひとつのメッセージになりますからね。ノーベル賞のご利益ってすごいです。

Better Place Joins Subaru, Other Japanese Carmakers In Ministry of Environment Electric Vehicle Project
Better Placeというカリフォルニアの電気自動車インフラ(=充電ステーション)会社のサイトに、「日本の環境省が年明けから実施する電気自動車プロジェクトに参画します」という告知が載ってました。おぉっと思って、日本のニュースや環境省のサイト内を探してみたんですが、見つからず(探し方が悪かったのかも。)抜け駆けでしょうか…?? いずれにせよ、ちょっとおぉっです。
【追伸】 日本の環境省も12/9付で、記者発表しました。
My home, Syracuse, Dec. 9, 23:36

Monday, December 8, 2008

Room Mate goes back Hong Kong

昨日の深夜、自習室でブログを書き終え、帰り支度をしていたときのこと。ルームメイトのJ君から電話が。かなり遅い時間だったので、何かなと思って出てみた、
I'll leave Syracuse. I'm not coming back.
と、彼。一瞬、聞き間違えたかと思いましたが、確かに"I'm not coming back"と言ってたし、そもそも、来週から冬休みの帰省をするという話は前から聞いていたので、それだけだったら敢えて電話してくる必要もありません。「勉強してると思ったから邪魔しちゃいけないと思ったんだけど、今後のこともあるから少しでも早く伝えたくて」とJ君。

帰ってゆっくり話を聞いてみたところ、だいたい、こんな感じの話でした;
両親が経営している会社の子会社の社長をしていたおじさんがこの秋に亡くなり(その話は僕も聞いてました)、おばさん(=亡くなったおじさんの奥さん)が社長職を継いだが、過去の不正か何かが見つかり、職を離れることになった。本当なら、ご両親が子会社の面倒も見れれば一番いいのだが、不況のさなかで、とてもそれどころじゃない。医者をしている別のおじさんに話を持ちかけてはみたものの、彼は、ビジネスに全く興味も関心もなく、断念。結局、ご両親は、一人息子(※ 姉と妹はいるそうですが)であるJ君を、子会社の社長に充てることを決め、昨日、その打診をした…
彼は、“香港流”のビジネスのやり方(彼曰く、社長と言えばパーティに出るのが仕事、みたいな風潮がいまだ根強いとのこと)が嫌いで、香港政庁の公務員になることを夢見ていました。この秋、おじさんが亡くなった時には、「早く帰ってこい。あわよくば家業を継げ」といったofferがご実家からあったみたいでしたが、それでも自分は公務員になりたいんだと、その時、僕に語ってくれてました。

「香港流のビジネスが嫌い→公務員」という彼の思考回路は、単純と言えば単純ですが、でも彼は彼なりに、夢である公務員に向けて、8歳年上の僕から見ても眼をみはるばかりの努力を続けていました。(ちなみに香港政庁の公務員になるのは、某島国の国家公務員なんて比べ物にならないくらいcompetitiveだそうです。)ついこの間も、プレゼンの練習に付き合ってくれと言われ、彼のプレゼンを聞いたんですが、とてもじゃないけど、僕が大学3年生のときには作れなかったな、といったレベルの高い内容のプレゼンをまとめていました。それだけに、今回、家業を継ぐという決断をした(せざるを得なかったのかもしれませんが)彼を見ていると、なんだか切ない気分がします。

ただ、彼自身は、既に腹を固めた様子でした。もちろん、不安もあるでしょうし、学位に未練もあるでしょうし、それに何より、いま付き合っている彼女と離れ離れになることは、22歳の彼にとっては本当にきついことだと思います。が、昨日の夜の彼は、これまでになくすがすがしい表情をしていました。ある意味、僕なんかのまだ経験したことのない、人生の大きなチャレンジに、彼は向かいつつあるんだな…と、そんな気がしました。

彼とルームシェアをしてきたこの5ヶ月間は、(たまにこのブログでも冗談半分に漏らしてましたが、)決して、円満なことばかりではありませんでした。基本的にモノを散らかしっぱなしだったり、料理を必要以上に作って食べきれずにそのまま放置したり、ヒーターをアホみたいに高い温度に設定してそのまま一日外出してたりする彼には、何度も小言を言ってきました。その上、事あるごとに、シラキュースでの生活は「horribleだ」、「boringだ」と愚痴をこぼす彼の姿勢には、ときどき、本当にイライラししまい、何度か、きつい言葉も吐いてしまいました。

もともと21歳と29歳が一緒に住むこと自体、かなり無理があったということなのかもしれませんし、見方を変えれば、ルームメイトの関係なんてどこともだいたいこんなもんだ、ということもできるのかもしれません。別に恒常的にケンカをしてたわけでもないし、まぁまぁの関係だったと言えなくもないでしょう…。

ただ、未熟でナーバスではあるものの、確実に僕より100倍以上ピュアではある彼から、「あんまりfriendshipを深めることはできなかったけれど、君は、僕が出会ってきた人の中で、一番大事な意味を持った人の一人だ。」なんて言われると、僕の方は、結局最後まで彼に(本当の意味で)心を開いてやれなかったことを、正直、申し訳なく思いました。もうちょっと、一人の人間として、本気で向き合ってあげれば良かったなぁと少し後悔しています。(本当は、「自分自身の課題として、反省しています」と言った方が正確なのかも知れませんが…。このあたりが既にジブン中心主義なんですよね、この人。)。

まだ飛行機のチケットはとっていないそうですが、来週半ばにはシラキュースを発つとのこと。社長就任は年明け早々だそうです。なんだかんだありながらも、5ヶ月間、一緒に暮らしてきた22歳の青年の大きなチャレンジへの門出は、心から気持よく、送りだしてあげたいと思います。
Maxwell School, Syracuse, Dec. 8, 23:33

Origins of the Economic Crisis

今日は一日、雪が降り続いておりまして、クロースカレッジ(Maxwellの隣のスクール)の北側斜面には小粋なゲレンデが出来上がっておりました。小粋なゲレンデだけありまして、誰かがソリで滑った跡も、ちゃんと残ってございます(笑)

レポートが片付いた解放感からか、今朝は目覚まし時計(2個)に徹底的な放置プレイを食らわせ、10時頃まで惰眠。もそもそ起きだして親子うどんを作り、上々の出来栄えに一人、悦に浸ったあと、雪道をドライブして1時頃に登校。午後は、水曜日に試験があるStatisticsの勉強をして過ごしました。

6年間の社会人生活のおかげで、いついかなる時でも、一つのことに埋没することなく、情報収集のアンテナを張り続けていられる能力を身につけた僕。試験勉強中であっても、(いや、試験勉強中だからこそ)ウェブサイトでの情報収集に余念がありません。(←早い話が、学生時代の集中力はどこかに行ってしまったということです。)

そんなわけで、普段以上にネットをふらふら見ているので、(ごく)たまには面白い情報に出くわしたりもします。今日、Jeff Frankelさんという、ハーバード大ケネディスクールの先生のブログを見ていたときに、面白い絵を見つけたので、ご紹介しておきます。

この前の選挙で当選した1年生(0年生?)国会議員たちに、10分間(短っ!!)で「金融危機と不景気の原因」を説明するために用意したのがこの模式図とのこと。「"oil price spike"が"Recession"の一因なの?」とか、「"Excessive complexity"は"CDSs"の原因?(むしろ、"CDSs"の蔓延そのものが"Excessive complexity"の一要素では?)」とか、若干、ん?と思ったところもいくつかあるにはありますが、とはいえ、全体のイメージをざっくりつかむのに、便利な資料かな、と。

ちなみにこの資料、 上にも書いたように、Frankel先生が、新人議員さんへのブリーフ用に作ったらしいのですが、そのブリーフというのは、ケネディスクールが主催して開かれた、3日間の"briefing"(詰め込み勉強??)の一環としてのものだったとのこと。この3-day briefing、2年ごとに、つまり国会議員の改選ごとに行われているらしく、今回も、両党合わせて50人の新人議員のうち、40人が参加したそうです。さすが、ケネディスクール…てか、東大も(別に早稲田でも慶應でもいいんですが)こういうのやればいいと思うんですけどね。この前、日本人の同級生ともお昼食べながら話をしてたんですが、政策系の大学院が、象牙の塔に引きこもらず、ちゃんと実社会とかかわりあいを持っているところは、この国の、見習うべきポイントだと思います。

Maxwell School, Syracuse, Dec. 7, 26:19

Sunday, December 7, 2008

Snow again...

何日かぶりに真面目に雪が降りました。何気にこの地域の雪はパウダースノーっぽいので(←雪に疎い大阪人なので、そう呼んでいいものかどうか若干不安。なので「ぽい」付き。)、積りたてホヤホヤの景色はそこそこきれいなんですが、そんなときは、まだ除雪されてなかったりもするので、車の運転には要注意。なんて思いながら、いつものEast Genesee St.を走ってたら、家から1分くらいのところにある交差点で、見事に側面を凹ませた車に遭遇。けが人は出てなかったみたいでしたが、まだウィンカーもライトも点いたままだったので、凹みたてホヤホヤだったんでしょうね。クワバラクワバラです。(最近激やせしたらしい女芸人とは関係ありません。誰もそんなこと気にしてないよね。)

なんとなく、行間からにじみ出る雰囲気でお気づきかもしれませんが、今日は、ちょっとだけ解放された気分であります。Vちゃんとの打ち合わせも無事終わり(彼女のVAIOは、いまだにスペイン語しかしゃべれないみたいでしたが。笑)、"Energy, Environment, and Resource Policy"のレポートに蹴りがついた=今学期のレポート課題が全部終了した(!!)ので。 あと2本テストが残っていますが、とりあえず、書きモノのドロ沼状態から解放されたことがホントにうれしいです。

逆に言うと、英語で文書を書くのって、ホンっとストレスなんですよね…。他の留学生の人たちはどうなんだろ? 僕は、「中身(contents)を考える」作業と、「中身を英語で書き表す」作業を同時に(厳密に言うと、交互に)やるというプロセスが本当に嫌いで、かてて加えて、「英語の文献から文章を引用してくる」なんて作業が加わった日にゃ、その場から逃げだしたくなる、というか、実際、ネットの国カウチの国(=惰眠の国)への亡命を頻繁に企ててしまいます。スナック菓子を常習していることは言うまでもありません…(でも奥さんには言えません。どうかチクらないでください。)。

語学に近道はないので(ダッシュはできても近道はない、ということが最近よくわかってきました。)、地道にボキャブラリを増やして、考えたことをすらすら英語にできるようにしていくしかないんだろとは思いますが、その境地にたどりつくのにどれだけの修業が必要なのやら…。それまでに、○ポンドの大台を突き破ってしまわないかどうかが心配です。誰か、体重を増やさずに英語ライティングのスキルを高める方法をご存知でしたら、ぜひ教えてくださいませ。

12月に入ってからというもの、時事ネタからもだいぶ遠ざかってしまってましたが、今日、目についたところでは、日系人のEric Shinseki(新関)さんという退役軍人(元陸軍トップ)の方が、Obama内閣の退役軍人省長官(Secretary of Veterans Affairs)に就任する、というニュースが出てました。この方、アメリカでは、イラク戦争の見通しをめぐって、ラムズフェルド国防長官(当時)に盾ついたことで有名です。開戦前、ラムズフェルドが「少人数で平定可能」との楽観論を取ったのに対し、「数十万人レベルの兵力」が必要と強く主張。そのときはラムズフェルドに無視され、その後もラムズフェルドからの冷遇を受け続けたまま2003年に退役したわけですが(アホな(自称)論文書いて辞めた人とはだいぶ違います)、蓋を開けてみたら、Shinsekiさんの言ってたことが正しかったわけで、「ヒール」ラムズフェルドに立ち向かった有能な職業軍人、というイメージで、アメリカでは結構人気があるみたいです。

それはそれでいいんですが、この記事を見て僕が一番気になったのは、CNNの記事にも、Washingotn Postの記事にも、彼が日系人だということが、一言も書かれていないということ。まぁ、日系人とは言え、彼はれっきとしたアメリカ人なので、そのことも、それはそれでいいっちゃぁいいんですが(いいんかい!!)、その上でやっぱり気になるのは、日本の反応が薄すぎるんじゃないか、ということ。まぁ、国務省長官とか商務省長官とかならともかく、退役軍人省長官なんで、あんまり日本には関係ないと言ってしまえばそれまでなのかもしれませんが…。

今回のことに限らず、そもそもの話として、日本人って(思いっきり僕も含めてなんですが)、日系アメリカ人に対する理解があまりにも欠けているような気がします。と言いつつ、韓国や中国がどうかと言われてもますますわからないので、もしかしたら、どこともそんなものなのかも知れませんが。でもなんかもったいないというか、何というか…。話はちょっと飛びますが、Mike Honda議員の2007年の対日謝罪要求決議案の経緯なんかは、帰国するまでにちゃんと勉強して帰りたいなぁと思っています。最近知り合いになったIRコースの同級生に、カリフォルニア出身日系5世のB君という人がいるので、今度、B君にも、その辺の話、一度聞いてみようと思います。

p.s. 奥さんからの誕生日プレゼントは、モコモコの室内履きでした。今朝、郵便局からpick upしてきて、さっそくお家で使ってます。これから始まる長い冬に重宝させてもらえそうです。
my house, Syracuse, Dec. 6, 26:18

Friday, December 5, 2008

Halfway Point

"Public Organization & Management"のレポートを、〆切の30分前に提出し、今週の仕事はすべて終了。怒涛のfinal week、残るは、月曜日のレポート提出("Energy, Environment, and Resource Policy"のレポート二本目。突如グループでやってもいいことになったので、例の天然系ドイツ人Vちゃんと、共同執筆中)と、火(Public Budgeting)・水(Statistics)のテストの計3つになりました。ようやく折り返し地点までは到達したような気がします。明日の夕方にVちゃんと打ち合わせすることになり、それまでにdraft作っていかないとなので(そして、まだまったく書きはじめてない…)、息ついてる暇はないんですが、とりあえず今週一週間乗り切れたことに、気持的にはホッとしてます。

そんなこんなでバタバタしているあいだに、気がつけば、秋学期の授業は全部終わっちゃってました。テストは来週もありますが、授業自体は今日で全部おしまい。アメリカ人のクラスメイト達は、テストが終わった瞬間、みんな実家に帰っていくみたいなので、今日をピークに、キャンパスも日に日に寂しくなっていくのかも知れません。

ここ数日、「しんどいしんどい」とタワゴトばかり書いていて、中身のある話をまったく書けていない(普段から書いていないという話もある…)ことに、若干、欲求不満気味ですが、頭の中にモワモワとたまってるあんなことやらこんなことは、テストが終わったらゆっくりブログに書こうと思います。

ちなみに、今日、奥さん本人からのメールで、奥さんが誕生日プレゼントを送ってくれていたことが発覚しました。忙しさにかまけてしばらくポストを覗いてなかったので、不在通知にも気づかなかったらしく…。言われてみてみたら、確かに、誕生日のちょうどその日(3日)付の不在通知が残ってました。というわけで、明日は朝一で郵便局に行ってきます。
Maxwell School, Syracuse, Dec. 5, 20:30

Problem with Spanish

明日提出のレポート2つ、今日中に終わらせるつもりでしたが、ひとつは明日に持ち越し。完全に自転車操業です。ちなみに、月曜日に書きかけてヘタレましたが、英語では「自転車操業」のことを、Robbing Peter to Pay Paul というらしく。。。物騒な話ですね。Poor Peter…。

久々登場Vちゃんのお話。昨日のお昼、自習室で会った時のこと。なんだかご機嫌なので、どうしたのかと聞いてみると、

「ちょっと聞いてよ。わたし、新しいPC買うたん。どこのやと思う?sonyのバイオ!! ネットで注文してんけど、今日の午後、届くはずやねん。めっちゃ楽しみやわー」

との由(注:もちろん本人が大阪弁でしゃべったわけではありません)。いいねいいね、楽しみだね、と言いつつ、その場はお開きに。

夜、同じ自習室でVちゃんを再び発見。なぜかバイオは使わずに自習室のデスクトップを使用中。後姿が心なしか沈み気味…。「あれ?新しいバイオは??」 と聞くと、Vちゃん曰く、office内蔵版を買わなかったので、アルゼンチン人のルームメイトにofficeを入れてもらったところ、表示が全部スペイン語でさっぱりわからん。言語設定の変え方もわからんし、スリープモードからの立ち上げ方もわからん。何から何までスペイン語で何から何までわからんので、とりあえず、今日はあきらめた、とのこと。デスクトップのキーボードをパタパタたたくVちゃんの横で、届きたてホヤホヤのvaio君がはかなくも放置されてまおりました…。

相変わらず、笑いの神様に祝福され続けているVちゃんなのでした。羨ましい限りですね。
my home, Syracuse, Dec. 4. 28:21

Thursday, December 4, 2008

The First Article in my 30's days

というわけで30歳になりました。お祝いメールをくださった方々、ありがとうございます。over 30の方からは、ほとんど「呪いの言葉」にしか見えない「祝いの言葉」(らしきもの)もたくさん送っていただきました。うれしくて寒気が収まりません(笑)

クラスメイトの誰かが誕生日を迎えると、毎回、どこかのレストランでパーティをやったりするんですが、今日はさすがにみんなテンパってるので、外にはいかず、自習室で、ピザを取ってて、ささやかにお祝い会をしてくれました。まぁ、この歳になって、あまり盛大なのも恥ずかしいので、そんくらいがちょうどいいという話もあります。ただ、会う人、会う人に「30には見えない」といわれるので、そろそろ真面目に対策を考えないとなぁと思いはじめました。威厳がなさすぎるみたいです。。。

あと、もう少し英語がうまければ、冗談も交えて自然にお礼の言葉も返せるんですけどね…(沈) もっと英語うまくなんないとなぁ。。。

そんな感じで、24時間のうちの大半を大学の校舎で過ごしてしまった30回目の誕生日でした。まぁ考えようによっては幸せなことですね(苦笑)

今日は、public budegtingのfinal reportを提出。我ながら残念な出来栄えでしたが、とりあえず締切にには間に合わせて提出。次は金曜日〆切のレポートが二つあるので、今は、それの作業中です。

英語で苦しみまくった夏学期を除けば、なんだかんだいって仕事に比べれば楽ちん、と思ってずっとやってきましたが、ここにきて、そろそろ本気でキツくなってきました。あと一週間、気合い入れて頑張らねば。。
Maxwell School, Syracuse, Dec. 3, 25:41

Tuesday, December 2, 2008

The last article in my 20's days

ワタクシゴトで恐縮ですが(なんてこと言ったら、毎日恐縮しないといけませんが)、わたくし、あと30分ほどで、30歳を迎えます。日本時間で言えば既に「なってる」という話もありますが、事実として、いまはアメリカに住んでますので、アメリカ時間でお話しましょう(笑)

とはいえ、そんなにhappyな状況でもなく(←30歳になることが、ということではないですよ。まぁそれもですけど。笑)、今も自習室にこもって作文中でございます。目下、怒涛のfinal week。明日も、Public Budgetingとやらのレポート提出があるので。。

ちなみに、今日のelevator speechは、元NOVA講師のN君が予行演習につきあってくれた甲斐もあり、自分的には納得のいくスピーチができました。書く方はまだまだですが、しゃべる方はだいぶ楽しくなってきました。東京にいる某奥さんからの「英語で笑いを取ってこい」という無茶なmissionは、残念ながら果たせませんでしたが、それは次回以降に挑戦するということで。
  
而立できてんだかどうだかよくわかりませんが(「而立」の意味がそもそもわかってないという話もある。「自律」とは違うんだろか??)、昔の偉い人によると、あと10年間は惑っててもいいらしいので、明日からもいろいろ考えながら、うろうろ惑いながら、変わらず元気に生きていきたいと思います。
  
とりあえず、早いとこbudgetingのレポート終わらせよっと。
 
 
↓ クラスメイトのY君が、少し早目の誕生日プレゼントをくれました。

Maxwell School, Syracuse, Dec. 2, 23:37

Robbing Peter to Pay Paul

まったくHappy Holidays感のないうちに、Thanks Giving Daysもあっけなく終わり、怒涛のFinal weekが開幕しました。

初日の今日はLambrightの"Energy, Environment, and Resource Polcy"の最終回にして、research paper(15ページ)の提出日。取り合えず無事に提出完了。このpaperについては、ブログでも書こうと思ってますが、いささか気合いを要するので、取り合えず次回以降に先送り。

明日は、VanSlykeの"Public Organization & Management"の授業で、elevator speechが当たっていて(詳しくはこちらを)、人前で10分くらいしゃべらないといけないので(残念ながらもちろん英語です)、目下、その特訓中。ちなみに明日しゃべるのは、「南極条約環境保護議定書交渉」ネタ。どマニアックですいません。。

と、御多分に漏れず、僕がfinal weekでバタバタしてる間に、世界では、大きな事件や動きが同時多発的に起こっていますね。

ムンバイのテロ自体はようやく終息しましたが、予想通りというかなんというか、印パキの関係悪化に発展していきそうな気配です…。アメリカのニュースを見ていると、パキスタン政府は、インドに最後通牒突き付けられないように必死になってるみたいですね。パキスタンが、東の国境(=インド国境)に目を向けないといけなくなると、その分、西の国境(=アフガン国境)の守りがおろそかになるわけで、アフガンで苦しんでいるアメリカにとっても、これは非常に頭の痛い問題だと思われます。もしやそれが今回のテロリストたちの本当の狙い?? 勘ぐりすぎでしょうか…。

うちのクラスにもインド人とパキスタン人のクラスメイトが一人ずついます。インド人のD君は、友達を一人ムンバイで亡くしたらしいという話を別の友達から聞きました。彼の心中は、察するに余りありますが、同時に、パキスタン人のAちゃんの気持ちも複雑だろうなぁ…と思います。

一方で、タイの政変も長引いてますね。今日はまた、反政府デモ隊側に死者が出たみたいです…。ざっくり言うと、貧しい地方(特に北東部)出身の人たちがタクシン元首相の後継ともいうべき現政権を支持し、バンコク市民(=都市部の人)はその打倒を訴えている、という構図。タイ人のクラスメイトPちゃん曰く「タクシン政権は腐敗しきっていた。今の政権もその流れを引いている。既存メディア(新聞・地上波TV)もすべて政権側に買収されているので、独立系メディア(ケーブルTV)にアクセスするお金のない地方の貧しい人たちは、可哀そうなことに既存メディアの垂れ流す洗脳に浸りきっており、現政権の腐敗ぶりに気づけない。」という解釈になるらしいです。正しいのかどうかは、他に判断材料がないので、僕には何とも言えませんが、少なくとも、昨日のBloombergには、Pちゃんのコメントとほぼ同じ内容の記事が出ていました。

ここアメリカでは、Obamaさんが、すでにメディアが報じていた通り、今日(正確には昨日)午後、ヒラリーの国務長官任命と、現職国防長官ゲイツの留任を発表しました。最近、President-elect本人もご自分でおっしゃってますが、彼の組閣ぶりは、とにかくpragmaticですね。大統領選が終わるまで、自分を長い間支えてくれたスタッフを一旦脇に押しのけて、要職をかつての政敵やBush政権の閣僚に与えるなんて、かなり大変なことだと思うんですが、それをさらっとやってのけてしまうあたり、Obamaさんって、やっぱりすごいなぁと、なんというか、大衆受けするだけの政治家じゃないんだなと思ってみています。

といいつつ、今日(同じく正確には昨日)、アメリカの株価は下がりまくりましたね。それを受けてアジア株も全面安になり、代わりに円が高騰しています(現在93円台前半)。海外で暮らす身としては、正直、円高には助けられます(!!)が、世界経済はいよいよヤバいみたいですね…。何が起こってんのか、時間ができたらもうちょっと詳しく勉強したいなと思いつつ。

なんてことを書いてる間に、タイトルの話に触れてる時間がなくなってしまったので、続きはまた今度。

my home, Syracuse, Dec. 1., 26;50