Thursday, August 28, 2008

Democratic National Convention

ちょうどいま、Obamaの大統領候補指名演説が行われていて、CNNのwebサイトで、LIVE映像を見ていました。

正直、僕にとってはObamaの英語はときどき聞こえにくいときがあり、ところどころ聞き取れないところもあったんですが、それでも本当に迫力があり、かといって過度に押しつけがましくもなく、何より、聞いていて前向きな気持ちになれる演説でした。

"National Convention"というのは、各党の大統領候補者を正式に決めるための全国集会のことで、各州の代表が一堂に会して行われます。今年は、今週の月曜日から今日までの4日間、コロラド州のデンバーで、民主党のNational Conventionが行われていて、今日がその最終日。Obamaが正式に民主党の大統領候補に指名されたあと、会場を、7万5000人収容のスタジアムに移し、指名受諾演説が行われました。写真は、そのLIVE映像から拝借したもの。画面からも、ものすごい熱気が伝わってきました。いうなれば、甲子園のヒーローインタビューを30分間、あのテンションでやり続けてるみたいな感じです。(風船は飛ばないですが、星条旗はいっぱい振られています。バースを思い出しますね。)

CNNを見ていると、この演説を「historical」と捉えようとしている論調をよく耳にします。キング牧師の"I have a dream"演説から45周年ということにも絡め、主催者側もそういう演出を試みていたようです。たとえば、演説会場のポディウムは、ギリシャの神殿風のセットだったのですが、それは、ワシントンDCのリンカーン・メモリアル("I have a dream"演説が行われた場所です。)のメタファでもあるとのこと。(たぶん、アメリカ人にはピンと来るんでしょう。)Obama自身、演説の中で、"I have a dream"演説を想起させるフレーズを何箇所か使っていたように思います。

日本のメディアを見てみると産経新聞が、スタジアムの雰囲気を伝える記事を掲載していました。http://sankei.jp.msn.com/world/america/080829/amr0808291017002-n1.htm 
また、読売新聞が、演説の内容を伝えています。偏りなく、正確に伝えているように思います。http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080829-OYT1T00314.htm?from=top


ちなみに、この読売の記事の中で、「最高司令官として武力行使は躊躇しない方針を強調しつつ」とのフレーズがありますが、これは、「最高司令官(commander in chief)として、Obamaは信用に足るのか?」という疑問が、最近特に、共和党側から呈されていてそれに答えたものです。

実際、ロシアの南オセチア進行以降、commander in chief としての素質に不安の残るObamaは、世論調査で、McCainにリードを縮められていました。今日の演説を受け、ObamaがいったんMcCainを引き離すのは間違いないでしょうが、来週の共和党のNational Conventionが終わったときにどういう状況になっているか、見ものです。

my home, Syracuse, 23:46

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