Saturday, August 23, 2008

ナイアガラ滝とか。



長らく更新を怠ってましたが、元気に暮らしています。
この間、結構いろんなことがありました。Public Administration & Democracyの試験を受けたり、夏休みにNiagara Fallsに行ったり、International Relations(←MPAのほかに、僕がもうひとつ履修する修士課程です。)の学期がスタートしたり。
書きたいことはいろいろあるんですが、全部書いてるときりがないので、いくつかだけにします。

1.PA&Dの授業から
 PA&Dの授業では、最後の週に読んだarticlesの中に、興味深いものがいくつかありました。中でも一番面白かったのは、Dr. Elaine C. Kamarck の"Government Innovation aroud the World"。 地理的にも、年代的にも、分野的にも、非常に広い領域をカバーしつつ、現代における"government innovation"の潮流を解説するとともに、各分野での成功事例を紹介してくれていて、なかなか読みごたえのある論文でした。(しかも英語がわかりやすい!!!)
 その中でも印象的だった指摘は、①公務員人気は他の先進国でも軒並み低迷している(むしろ、より高い能力が求められているにもかかわらず) というものと、②globalizationの影響で、全世界的に規制改革が進行中。いまや残された規制領域は環境分野のみ(この分野では国際的な相互影響が以前より顕著になってきているため、むしろ規制が必要)というもの。①は、自分の前の仕事に絡めて、②は、これからの自分の仕事を考えたときに、非常に興味が惹かれました。
 語り始めると長くなるので控えますが、①については、日本に固有の問題ではないのだということがわかり、問題の根深さ・普遍性を感じたと同時に、いよいよ、人材の流動化が必要だろうとの思いを深めました。(すいません、理由は今日は省略します。) ②については、少なくとも日本では、こういう視点での分析はあまりなされていないと思うので、今後、学術面・実学面双方からの研究が必要だと思います。基本的に僕は、de-regulationに賛成ですが、その立場から見たときに、環境規制を「必要悪」で終わらせるのではなく、より戦略的に構築し、環境面だけでなく、経済面から見ても我が国に有利な制度にするにはどうすればいいか、経済ムラ、環境ムラ、両方のムラの人間が頭を突き合わせて考える必要があるなと感じました。

2.PA&Dのテスト
 英語で文章を書くのは、しゃべる以上に大変だということがよくわかりました。(いままでわかってなかったんかい。) ただ、substanceは、そんなに難しくない。つまり、英語だけがボトルネックだということ。ということは、英語をひたすら勉強するしかないですね。

3.Niagara Falls
 めっちゃ楽しかったです。「the 観光地 of 観光地」って感じ。日本で言うと…、お伊勢さんとか日光みたいな感じかなぁ。ある種ディズニーランド的な雰囲気も漂ってました。そして、世界で一番平和な場所の一つじゃないかとも。自分も含め、いろんな国からやってきた人たちが、きわめて安定している二国間の国境の観光地で、子供に帰ったような表情で楽しんでいる光景は、(この国に対して言いたいことはいろいろあるにせよ、)「平和」以外のなにものでもないな、と。滝の写真、載せておきます。

4.Chinese
 次の月曜日からfall semesterが始まりますが、それを前に、新入生が学内にはうじゃうじゃ。中でも、Chineseのundergraduatesが非常に目立ちます。日本人のundergraduatesにはまったく会わない(Koreanはちらほら見かけます)ですから、その差たるや、歴然です。もちろん、各個人が成功するか否かという話で言えば、留学すればそれでOKというわけではないですが、一国レベルでみると、diversityは広いに越したことはないわけで、一定割合の学生がアメリカで(たぶんヨーロッパでも)数年間を過ごして、その後世に出ていく、という流れは、確実に中国や韓国の国力強化につながっているように思います。方や日本…。何をかいわんやです。僕らの国の「内向き志向」の改善については、もうちょっと真面目に考えないといけない気がしてきました。(なんだかんだいって、国内の居心地が良すぎるんでしょうね。)

来週からはもうちょっと真面目に更新します!

my home, Syracuse 11:24

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