Sunday, August 10, 2008

アメリカの車社会について。

今日は午後から、ネパール人の友達にクルマを出してもらってWegmansというスーパーに買物に行ってきました。引っ越してからまともなスーパーに買い物に行けたのは今日が初めてだったので、調子に乗って両手で持ちきれないくらいのものを買いまくってしまいました。

と、自らAmericanな生活に浸っておきながら、こんなこと言うのもなんですが、この国のクルマに依存しきった生活スタイルは、やっぱり健全ではないと、買い物をしながら感じました。

とにかく、街の中心には、"コンビニ"はもちろん、まともに生鮮食料品や日用品を買える店はありません(大学構内のファーマシーで、多少の食べ物を買えるくらい。)。一方で、郊外に出れば、これでもかというほどの巨大な敷地に、ありとあらゆる商品を揃えたグロッサリーストアが何軒かあります。そこに行きさえすれば、日常生活に必要なものはほとんど何でも(日本のスーパーでは売ってないようなマニアックなものまで)揃いますが、車なしで行くのは、まず不可能。つまり、やや大げさにいえば、車を持っている人と持っていない人とでは、同じSyracuseに住んでいても、まったく違う世界に住んでいると言えてしまうくらい、異なった暮らしをしているのではないか、と思います(実際、僕の家の冷蔵庫の中身は、昨日と今日で、隔世の感があります。)。実際、クルマを持っていない人たちは、どうやって暮らしてるのかなぁ…。

この街の「まともな」小売店はほぼすべて、顧客が車で訪れることを想定しているので、①街の中心部からは絶対に歩いて行けないくらい遠くにあり、②いろんな商品を置くためにとにかく敷地面積が巨大で(しかも、無駄にすべて平屋建て!!)、③巨大な駐車場を完備している、という共通の特徴を持っています。

一方で、この街には「街並み」と呼べるようなものがほとんどなく(ダウンタウンに多少ありますが、かなりさびれています。)、だだっ広い土地の中に、離れ小島みたく独立した状態で、それぞれの店舗が建っているといった感じです(その「離れ小島」の一つ一つがバカでかいわけですが・・・。)。結果、「離れ小島」と「離れ小島」の間には、誰も見向きもしないルーズな土地がただただ広がっていて、直感的に、健全ではない感じがします。

文化の違い、と言ってしまえばそれまでですが、クルマというツールの使用を前提にした社会の作り方は、やっぱり健全じゃないんじゃないか、と。今日改めて、感じたのはそういうところです。

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